510.神獣の焦り(クラウ視点)
お待たせ致しましたー
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(クラウ視点)
カティア……カティア!!
カティアがいないよ!?
どこにもいないよ!!
どこ……どこなの、カティア!!
「クラウ、カティアがいない?」
創世神様には僕の声が聞こえているから、うんうんするとエディオス達はびっくりしたんだ。
「は? ゼルと一緒だろ?」
「ふゅふゅぅ!(居ないの、いないの!!)」
エディオスには僕の声が届かないから、ぶるぶるして違うことを伝えたら……エディオス以外の皆もびっくりしてくれた。
「ゼル以外に、四凶達だって中にいるのに?」
ファルミアもびっくりしていたけど、指をぱっちんしたんだ。そしたら、きゅーきがすぐに来たんだ!
「……洞窟内で、カティアが消えた」
僕が言っていることと、同じことを言ってくれた。やっぱり嘘じゃなかったんだ!!
「……カティに何があったの? ゼルは?」
「…………忽然と消えたのみ。セヴィルは他の四凶に伝えてから奥へと探しに」
「……懸命な判断ね」
僕は……僕らは。
どうしたらいいのかな。
カティアは大丈夫かな……。どうすればいいのか、わかんない。
エディオスとサイノスは、四凶達について行って洞窟の中に入って行ったんだ。創世神様は、アナ達に何か起きたら大変だから……ここにいるんだって。
僕も行きたいけど……ちょっと大きくなっても、僕にはなんにも出来ない。
言葉もカティアと創世神様以外わかんないし、ほとんど魔術も使えない。
でも、だけど。
カティアの無事が心配なんだ……。じっとは出来ない!
僕に……もっと、何かが出来ることが。
力が……欲しいよ!
強くそう思っていると……僕の身体から、金の光が出てきたんだ!?
次回は木曜日〜