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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
509/616

509.神らの祖父

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 とは言っても、初対面の相手には変わりないので挨拶することにした。



「……はじめ、まして」



 お辞儀もすると、おじいさんは満足そうに頷いてくれた。



「うむうむ。このような場でも臨機応変に馴染む態度。さすがは、レイの世界の子じゃの」



 誰のことなのか、一瞬わからなかったけど……ふいに、フィーさんが『レイ兄様』ってよく言っていることを思い出した。



「レイ……って、レイアークさんのことですか?」

「そうじゃそうじゃ。フィーと同じく、儂の孫じゃよ」

「……フィーさん達のおじいさん?」

「うむうむ」



 正解だったようだ。なら、ここに連れて来られたのは、このおじいさん神様の仕業?


 わざわざなんでまた? と思っていると、おじいさん神様はこっちにおいでと手招きしてきた。



「?」

「こちらに座りなさい。順に説明してあげようぞ」

「……お邪魔します」



 今頃、セヴィルさん達は大慌てで僕を探しているだろうけど……変に焦ってここでジタバタしても意味がないから、おじいさん神様の言うことを聞くことにした。全然悪意とか感じられないもん。


 体が濡れているので、ちょっと座るのはためらったけど。座ったら、体にまとわりついてた水気が全部なくなった。



「風邪を引いてはいかんからのお?」

「……ありがとうございます」



 神様だから、なんでもありだと受け入れるしかない。お茶も勧められたのでひと口飲むと、あったかいほうじ茶だった。



「いくつか疑問に思っておるが、まずひとつ」

「はい」

「お主の身体への負担が……レイとクロノのサポートのおかげで順調に取り払うことが出来たわい。黑のに順応し、少し成長したじゃろう?」

「今の大きさですよね?」



 ファルミアが記憶を取り戻す前。


 フィーさんが一度倒れた前。


 僕の周りで、いろんな事が起きた。その順番がまわりにまわって……僕の番にきたってことなのだろうか?


 けれど、このおじいさん神様のご登場は一体?



「うむ。それでもいくつか不思議に思うじゃろう。まあ、儂ら神でも万能ではない」



 そして、指ぱっちんすると……レストラーゼさんのように若い姿に大変身した!? 金髪黒眼、クロノさんやフィーさん以上の超絶イケメンさんに!? かっこいい寄りの美形……神様って皆さんこうなの?


 びっくりしてると、おじいさん神様……だったイケメン神様が僕の頭を撫でてくれた。



「あ、う」

「あっちの姿じゃ、ちと神力があふれるのでのお。こっちが楽じゃわい」

「あの……話し方は、そのまま?」

「まあのお?」



 物凄く違和感は感じるけれど、そこをつっこんでも仕方がない。本題がまだ途中のままだから。



「あの。それで本題は?」

「うむうむ。簡単に言えば、お主の身体……そろそろ成人体に成長させられるようになったのじゃ。記憶、魔力の循環が整ったからの?」

「え!」



 僕の体……元の、と言うより前世の二十歳くらいに成長することが出来る!? それはすっごく嬉しいことだ!!

次回は月曜日〜

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