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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
506/616

506.他の組は苦戦

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 とは言っても、組は四組しかいない。


 チェックポイントの問題数もそんなに多くはないだろうから、それぞれ十分か十五分程度で戻ってくるかと思いきや。



「難しいですわ!!」

「……ありゃなあ?」

「おい、ファル!? 蒼の世界の問題ばっかだろ!?」

「僕でもわかんないの多かったー」

「ふゅぅ(ぶー!)」



 とかなんとか……僕らの前の皆さん、なかなかに時間がかかってしまったので。僕が念のためにと、セヴィルさんと淹れてたアイスティーをがぶ飲みするくらいお疲れ様になっちゃいました。


 麦茶があればいいけど、僕では下ごしらえ出来ないからここはアイスティーで。レモン入りにしたせいか、皆さんがぶ飲みだけどスッキリしたお顔になられました。




「「くぁー、うめー!!」」

「んもぉ、ファルミア様!! いじわる過ぎますわ!!」

「……四凶(しきょう)様方のヒントないとつらかったです」

「そうよね? セリカ」

「僕でもわかんないの多かったよ!」



 と言うことは、僕の組は僕がいるから有利??


 セヴィルさんを見ると苦笑いされちゃったけど。とりあえず、僕とセヴィルさんの番になったら……身長差があるので、セヴィルさんが蝋燭のお皿を持って……洞窟に入ったんだけど。



「……暗いですね」



 外から見ていた以上に暗い。慌ててセヴィルさんの手を握ったけど、セヴィルさんは全然嫌がらずに握り返してくれた。握った手が蝋燭持ってた手じゃないから良かった。慌ててたら、人間誰だってちゃんとした判断出来ないもん。


 蝋燭の灯りを頼りに、ゆっくりゆっくり進んだけど……ちょっとだけ目が慣れてきたら、少し奥の方にチェックポイントらしきテーブルがあったのです。明らかに岩とかそういうのには見えなかったから。


 それと、近くに饕餮(とうてつ)さんが立ってたと思う。髪色でなんとなくそうかなって思っただけだけど。



「……俺が見て来ようか?」

「いえ、一緒に行きます」



 目が慣れてきても、まだ魔鉱石とかがないから全然明るくないんだもん!


 首を強く横に振って、自分の意思を伝えるとくいっと手を引かれたのでテーブルの方に向かい、僕の今の身長でも届く高さだった。問題文を見るのに、セヴィルさんに蝋燭を近づけてもらえば。



【ウサギと亀がいます。かけっこして勝つのはどっち?】



 内容を読み上げたんだけど……これ、蒼の世界出身者じゃなきゃわかんない内容なのが納得。


 まず、動物自体がこっちの黑の世界じゃいない存在だし!!


 迷わず、僕はセヴィルさんと饕餮さんの方に行きましたとも。

次回は土曜日〜

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