表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
500/616

500.異世界のスイカ割り-③

500話でーす



「……うっし、やるか」



 次はサイノスさんです。


 アナさんの、刺激マックスなスイカ割りが終わってから……数分で、落ち着くことが出来たようです。顔はまだちょっと赤いけどね?


 目を隠し、木剣を持ってくるくる回され。


 ふらつくかなあ? と思ったけど……意外と大丈夫?


 全然足元がおぼついたりせずに、ビシッと立っていた。気持ちを切り替えたのだろうか? 目を隠しているのに、すっごい気迫を感じる!?



「サイノス様ぁ! 右にまっすぐですわ!!」



 アナさんは、元気いっぱいにサイノスさんを応援しつつ指示を出していた。


 笑顔全開ですねぇ? そりゃあ、婚約者さんの活躍は応援したくなるものです。



「そっちじゃねー! ひだ」



 そこに、エディオスさんがわざと違う指示を出そうとしたら。


 サイノスさんは、アナさんが言った方向に……素晴らしい足捌きでさっさとスイカの前に立ってしまい。



「ここか!?」



 って、誰も指示してないのに……スイカの場所がわかったのか。


 剣を思いっきり振り下ろして……男性らしく、豪快にスイカを割ってしまいました。まる。



「素晴らしいですわ!」



 アナさんは大喜びしてたけど……ほとんどの皆さんは呆然。僕もだけど。


 だって……あれって、エスパー?


 フィーさんのような魔術とか魔法を使っていないはずなのに……目隠ししたまま、ほぼ気配察知で解決した?


 もしくは……アナさんからの愛の応援?


 後者の可能性は強い。だとしたら、すごい……。



「はーい。シャリー割りもとりあえず三つ目だから休憩にしましょう」



 と言うことで、割ったスイカを切り分けて食べるのかと思いきや。


 四凶(しきょう)さん達が配ってくださったのは、ゴブレット。


 中身はスイカ色の液体。



「ジュース?」

「蜂蜜加えてあるから、甘くて美味しいと思うわ」

「「わーい!」」

「ふゅぅ(わーい!)」



 たしかに、スイカだけじゃ食べ切れるかわからないから……ジュースはありがたい!!


 さっそくひと口、と飲んでみれば……爽やかな風味に甘味がたっぷり!


 さっぱりもあるから……色止め兼ねて、レモン汁も入れたのかな?


 とにかく、ごくごくと飲めちゃう!!



「ぷは!」



 一気に飲めちゃうくらい美味しい!!


 もう一杯欲しいなぁと、クラウと一緒にパラソルの方に向かえば……窮奇(きゅうき)さんが胸の前でバツを作った。



「……終わってしまった」

「……ありゃ」



 まあ、ジュースは結構材料必要だもんね?


 となれば!!


 自分で確保するしかない!!


 次はちょうど僕の番だった!!



「はーい。カティ、目隠すよー?」

「お願いします!」



 クラウはセヴィルさんに預けてあるから……ここはしっかり頑張らなくちゃ!!

次回は火曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ