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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
498/616

498.異世界スイカ割り-①

お待たせ致しましたー


「あら、カティアさん? 泳ぎはもう良いですの?」



 パラソルのとこに行くと……アナさんも泳いだ後なのか、水着が体に張り付いていた。


 ボディライン目立つんですけど!?


 いつもお風呂は一緒でも!!


 なんだか、いけないものを見てしまったようなこの羞恥心は同性でもきつい!!


 ちなみに、サイノスさんは照れ顔しながら視線逸らしてました。まる。


 エディオスさん達は? とキョロキョロしたら……別のパラソルでセリカさんに膝枕されて、介抱してもらってた。どうやら、まだ回復してなかったみたい。


 スイカ割り……出来そうにないかなあ?



「大丈夫です! と、とりあえず、シャリーを使った遊びをするってファルミアから聞いたんですけど!」

「大丈夫ですわ。フィルザス神様が、今あちらで取り出してくださってますの」



 ほら、と指を向けた方向には。


 大きな布の上に、いくつもの大玉スイカが。


 うちひとつを……別の布の上に置いてたフィーさんが見えた。その近くには、事前に説明した木刀も。剣の形してるから、日本らしい雰囲気じゃないけどね?



「おお! スイカ割りぽい!!」

「シャリーをあちらでは『スイカ』と呼ぶのですか? 素敵な名前ですわ」

「こちらだとどんな意味ですか?」



 文字の組み合わせは、まだあんまりよくわかっていない。


 フィーさんのお勉強の方は、まだそっちをあんまり受けていないせいもあって。



「スイは、水の俗称。カはカティアさんの『カ』と同じですわ。陽光のようなものですの」

「んー? ざっくり言うと、お日様に縁のある水とか?」

「そうですわね。そのようにとらえて良いかと」



 僕の今の名前をつけてくださったのは……セヴィルさんだけど。『カ』は奏樹(かなた)から取ったとも言ってたし……今更だけど、めっちゃこしょばゆい!!


 僕の体のカラーが異質なだけで!!


 美少女ではないはずなんだけど!?



(……けど、セヴィルさんの隣に立っても良いくらいのスペックは欲しいなあ?)



 本音は贅沢な悩み持ちだーけーどー。


 とりあえず……全員集合して、エディオスさんはセリカさんがかけた治癒魔術で落ち着き。


 改めて……ファルミアから、スイカ割りの説明をするところから始めます!!



「じゃあ、改めて説明するわよ? シャリーを置く場所と割る側は一定の距離を開ける。割る側には布で目隠しをして、十回身体を回されてから始めるの。当然位置はわからないから、外野に声援ついでに場所を教えてもらうのよ。もちろん……外野はわざと嘘をついていい。これはイタズラでもあるけど、遊びの醍醐味でもあるの」

「「「へー?」」」

「面白そうですわ!」

「女性がやってもいいけど……変な指示はしないでよね?」



 ファルミアが釘を刺すと、エディオスさんとユティリウスさんは固まって首を縦に振った。ファルミアがなんかバーベキュー用の串をそっと見せたから……二人が変なアドバイスしそうだと察したのね?


 セリカさん、あなたの危機は多分脱しました!!

次回は水曜日〜

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