492.神王妃候補の心配(セリカ視点)
お待たせ致しましたー
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(セリカ視点)
あと少し。
もう少しで……お、じゃなかったわ。エディオス様の生誕日を祝っての、休暇日。
どうしても、気が緩むと『お兄様』と呼んでしまいがちだけれど……ご本人の目の前で呼んだら、夜の営みでこれでもかと甘い言葉でご指導されてしまうもの!?
それは……出来ることなら、避けたい!!
私の身体が持たないから!!
(……そう言う意味では、アナお姉様は大丈夫かしら?)
立場としては、将来の義妹だけれど……まだこちら側に戻って半年程度しか経っていないもの。呼べるうちは呼びたい。……エディオス様は、あんまり許してくださらないけれど。
さておき、今の私だが。
実家である屋敷の自室で……水着を着て、鏡で体型を確認していた。
「……だいぶ、白く戻ってきたけど」
今までの人生。その半分以上を……市井の中で過ごしてきたので、肌が少しばかり小麦色だったのが。
この屋敷に戻って……手入れなどを半年くらい続けたお陰で、だいぶ貴族らしい白さになったわ。エディオス様にも、肌が綺麗と褒めていただけたし!! だけど……。
「ほ、本当に……この水着で?」
お姉様、ファルミア様に……カティアちゃんが勧めてくださった水着は……とても際どいデザインだった。大事な部分はきちんと隠れているけれど、他の露出が凄い。
凄すぎるのよ!?
これ……エディオス様の前で見せたら!!
岩陰に連れて行かれること間違いなし!!
お姉様にだけ、こっそり言ったら……『仕様がないわ』とだけ断言された。お姉様だって、サイノスお兄様に連れて行かれるかもしれないのに!!
けど……まあ、お互い大人だものね。仕方ないとこは仕方ないわ。
そう言う意味で……一番忍耐力を求められているのは、ゼルお兄様。
カティアちゃんが今120歳程度の身体だけど……口付け、つまりキスは我慢出来ていないのをカティアちゃんから聞いて。
私は拍子抜け以上に……とても驚いたわ!?
笑顔もだけど……それほど、外見を気にせずにカティアちゃんを愛していらっしゃるのだもの。
だから……水着姿のカティアちゃんを見たら、どうなるか。
私は自分のこともだけど……そこが一番心配だった。
「……大丈夫、よね?」
外見はまだまだ子供でも……愛らしい少女として、実は人気が出てきているカティアちゃんの……御名手では、と既にささやかれているんだもの。
節度は……弁えていらっしゃる。
と思いたいわ。
バカンスの日は……もうすぐそこ。
私も、さらに気合を入れて肌などのお手入れを頑張らなくちゃ!!
いずれ……神王妃となる日が、確実に近づいているのだから!
次回は土曜日〜




