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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十六章 異界のバカンスのために
492/616

492.神王妃候補の心配(セリカ視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(セリカ視点)










 あと少し。


 もう少しで……お、じゃなかったわ。エディオス様の生誕日を祝っての、休暇日。


 どうしても、気が緩むと『お兄様』と呼んでしまいがちだけれど……ご本人の目の前で呼んだら、夜の営みでこれでもかと甘い言葉でご指導されてしまうもの!?


 それは……出来ることなら、避けたい!!


 私の身体が持たないから!!



(……そう言う意味では、アナお姉様は大丈夫かしら?)



 立場としては、将来の義妹だけれど……まだこちら側に戻って半年程度しか経っていないもの。呼べるうちは呼びたい。……エディオス様は、あんまり許してくださらないけれど。


 さておき、今の私だが。


 実家である屋敷の自室で……水着を着て、鏡で体型を確認していた。



「……だいぶ、白く戻ってきたけど」



 今までの人生。その半分以上を……市井の中で過ごしてきたので、肌が少しばかり小麦色だったのが。


 この屋敷に戻って……手入れなどを半年くらい続けたお陰で、だいぶ貴族らしい白さになったわ。エディオス様にも、肌が綺麗と褒めていただけたし!! だけど……。



「ほ、本当に……この水着で?」



 お姉様、ファルミア様に……カティアちゃんが勧めてくださった水着は……とても際どいデザインだった。大事な部分はきちんと隠れているけれど、他の露出が凄い。


 凄すぎるのよ!?


 これ……エディオス様の前で見せたら!!


 岩陰に連れて行かれること間違いなし!!


 お姉様にだけ、こっそり言ったら……『仕様がないわ』とだけ断言された。お姉様だって、サイノスお兄様に連れて行かれるかもしれないのに!!


 けど……まあ、お互い大人だものね。仕方ないとこは仕方ないわ。


 そう言う意味で……一番忍耐力を求められているのは、ゼルお兄様。


 カティアちゃんが今120歳程度の身体だけど……口付け、つまりキスは我慢出来ていないのをカティアちゃんから聞いて。


 私は拍子抜け以上に……とても驚いたわ!?


 笑顔もだけど……それほど、外見を気にせずにカティアちゃんを愛していらっしゃるのだもの。


 だから……水着姿のカティアちゃんを見たら、どうなるか。


 私は自分のこともだけど……そこが一番心配だった。



「……大丈夫、よね?」



 外見はまだまだ子供でも……愛らしい少女として、実は人気が出てきているカティアちゃんの……御名手(みなて)では、と既にささやかれているんだもの。


 節度は……弁えていらっしゃる。


 と思いたいわ。


 バカンスの日は……もうすぐそこ。


 私も、さらに気合を入れて肌などのお手入れを頑張らなくちゃ!!


 いずれ……神王妃となる日が、確実に近づいているのだから!

次回は土曜日〜

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