表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十六章 異界のバカンスのために
491/616

491.フィッシュ&チップスを堪能するも

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











「お待たせ、ファルミア〜!!」



 フィッシュ&チップスが出来上がったので、食堂に持って行けば。


 ファルミアは回復していたのか、ぐったりもせずにお水を飲んでいるようだった。



「ごめんなさいね、任せちゃって」

「いいよいいよー」



 今の僕の体でもどこまで出来るか。ちゃんと確認したいのもあったし。



 フィッシュ&チップスのお皿を、人数分テーブルに置いたら……ファルミアは『これよ!』と声をあげてくれた。



「これよこれ! 切り分けたものもいいけど……食べ応えがあるのもいいわ!!」



 フライドポテト以外は……切り身を揚げたのがどーんと置かれているだけだもんね?


 ちゃーんと、フォークにナイフは用意してありますとも!!



「僕タルタルソース!」

「私はお酢ね」

「「「「いただく」」」」

「ふゅぅ!(かじっていーい?!)」

「クラウには切り分けてあげるから」



 で、いただきますをしてから!!




 ザク……サクッ!




 小気味の良い音が、食堂に響いていく!


 パン粉じゃないけど……天ぷらより分厚い、ザクザクした衣がたまんない!!


 僕はお塩をかけたんだけど……お塩だけでも充分美味しい!!


 ふわっとしてる、熱々白身の味わいも最高!!


 ポテトと交互に食べたら……たまんない!!


 ちょっとお酢やタルタルソースもつけたけど……美味しいが、僕はお塩がいいかなあ?



「ふゅふゅぅ!(おいしー!!)」



 クラウはちっちゃな手しかないんで……タルタルソースベタベタになりながらも、もぐもぐ食べてた。あとで……お風呂行き決定だ。


 魔法で綺麗にすることも出来なくないけど……カイツさんに頼んで覚えようかな?


 あ、でも。



「ファルミア」

「なに?」



 ファルミアはお上品に、食欲が戻って魚の方をパクパク食べていた。



「クラウがこんなだけど……綺麗にする魔術ってある?」

「あるわよ?」

「自分で覚えたいんだ」

「そうねぇ」



 ファルミアがこっちに来ると……僕に立つように言って、手をクラウのお腹にかざすようにもお願いしてきた。



「こう?」

「洗濯機よりも、乾燥機をイメージしてみて?」

「うん」

「あとは……そこから、汚れだけを除去する」

「詠唱は?」

「消えろ、流れよ『浄化(クイール)』」



 言われたように……クラウが綺麗さっぱりになるイメージをしてみると。



「消えろ、流れよ『浄化(クイール)』!」



 シュバって、クラウが光って……消えたら、まだもぐもぐしてたけど、綺麗さっぱりになってたんだ。



「僕に頼んでもいいのにー?」

「頼りっぱなしもいけないですよ」



 フィーさんには……普段からたくさん助けていただいてる。でも、魔術とかの教え方は……雑なんだよね?


 ファルミアも知っているからか、苦笑いしてた。

次回は水曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ