489.色々気になって
お待たせ致しましたー
「レイアークさんとは、結構情報交換してるイメージがあったんですけど」
カレーとかが特に。
市販のルゥじゃなくて、香辛料からきちんと出来るのは凄いと思うんだけどなあ?
「僕がまだ幼い時にはね? レイ兄様だけじゃなく色んな世界を管理してる……姉様とか兄様もいるんだよ。皆から色んな料理は教わった。中でも、レイ兄様のとこは種類豊富だったから」
「ピッツァは作れなかったんですか?」
「うん。レイ兄様はその国に食べに行くとか言ってたくらい」
たしかに……手間を考えると、あらかじめパンがなきゃピザトーストとかも作れないもんね?
ミュラドさんとこの下層食堂では、ピザトーストは定番メニューになってしまったそうです。イシャールさんと打ち合わせて組み合わせはローテーションにしているそうな。
「じゃ、僕がクロノさんに転生させられるまでは」
「名前以外特に知らなかったよ。僕ももっと作れるようにならなきゃなー? クラウに負けたくないもん」
そのクラウは、フィーさんが神力補給のためにと……例の洞窟から欠片を持ってきたのでガジガジ食べています。
僕らも準備が出来たんで、ファルミアが最初は切り身を揚げてくれる予定が。
「……気持ち悪」
つわりが出ちゃったんで、低い台をフィーさんに作ってもらって……僕が揚げることに。フィーさんだと初回じゃ具合がわかんないからね?
「食堂行ってきたら? 油の匂いすごいよ?」
「……そうするわ」
のろのろと動いているファルミアに、影から饕餮さんが出てきたので……お姫様抱っこで退場。ああ言うのって、ユティリウスさん怒んないのかな?
「フィーさん」
「んー?」
「ああ言うのって、ユティリウスさん怒らないんですか?」
「どれ?」
「ファルミアの抱っこです」
人間じゃないけど……男の人にもなれるし、イケメン揃いだし。ちょっとだけ不思議だったんだよね?
「大丈夫大丈夫。あの子達は、ミーアの守護妖。カティアにとってのクラウと同じだよ」
「……守護獣のような?」
「そう言うくくりだから、心配しないで」
「……クラウも、ディシャスのように人間の姿なれますかね?」
「んー、出来なくないかも」
「ふゅぅ?(なーに?)」
クラウは気にせずに結晶をガジガジしてるけど……ディシャスが幼児化した時みたいな感じ?
むしろ……赤ちゃん思考が強いけど、ギリ幼稚園児くらいかなあ?
全くゼロじゃないなら……ちょっと楽しみだ。
とりあえず……魚を揚げていこう。
フライヤーに入れたら、ジュワーッと音が鳴っていくのが心地良いや!!
次回は木曜日〜