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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十六章 異界のバカンスのために
480/616

480.回転数大事

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 きょーうも、今日とて〜。


 ピッツァ〜を、たくさん作るぞ〜!!


 中層メンバーの中に、ファルミアにレストラーゼさん(変装ラディンさんで)にフィーさんもクラウもいるので。


 朝ご飯を食べてからは……下焼きの生地も合わせて、たっくさん作ったんだけど!!


 中層にやって来るお客さんの多いこと!!


 ヒュンって、すぐに……ビュッフェコーナーからなくなっちゃうらしい!!


 作り甲斐あるけど……量が追いつかない!!



「ちょっとイシャール!!」



 第二陣が落ち着いたところで……久しぶりに会う人の登場だ。ライガーさんの弟さんで、下層食堂の料理長であるミュラドさんだ。



「……なんだよ」



 手元は動かしているけど、ピッツァの仕上げが大変過ぎて……イシャールさんは若干苛立ち気味です。ちょっとタイミング悪かった……。



「ここに来る人数凄いんだけど!? あと、ピッツァって何!?」

「あら、カティが提案しているパン料理よ?」

「パン? ……妃殿下!?」

「大丈夫よ。友人として、私も手伝っているから」



 その間に、ぽんっと生地を広げて……スタンバイしていた四凶(しきょう)さん達がさささっと仕上げて焼いていく。慣れると、手際いいよねこのチーム。



「……そう、ですか。え、創世神様まで!?」

「僕も暇だもーん」



 フィーさんもいるのに気づくと、お目目を丸くしちゃいました。驚く要素多いもんね?


 神様と他所の国とは言え、王妃様が厨房仕事しちゃっているのが。



「はい、ミュラドさん」



 この姿になってから会うのは初めてだけど、フィーさんの記憶操作で初対面にはなっていない。


 とりあえず、出来上がったマルゲリータをひと切れお皿に載せて差し出しました。



「……これが、ピッツァ?」

「一番基本的な味です」

「……どう食べるの?」

「手づかみでガブっと!」



 説明してから持たせると……ミュラドさんは少し眺めていたけど、いい匂いに我慢出来なかったのか持ち上げてかぶりついた!



「!?」

「うめぇだろ?」



 イシャールさんが、ニヤリと笑えば……ミュラドさんは首を縦に振った。



「お……いし!! 行列になる理由分かるよ!!」

「その味付けだけじゃねぇぜ? カティアの知る範囲でも種類豊富だ」

「……え?」

「ここでは材料の関係で数種類ですけど、百以上ありますよ!!」

「……ひ、ひゃく?」



 もっとあるのは、僕もファルミアも言わないでおくけど。


 とにかく、お客さんがここに集中しすぎているらしく……応急処置(?)になるかわかんないけど。下層ですぐ出せるように、ピザトーストのレシピとレパートリーは僕とファルミアでリストアップしたのを渡しました。


 そのおかげか……ちょっと……本当にちょっとだけど、回転数が減ったんだ!!


 昨日から対策取ればよかったね!?

次回は金曜日〜

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