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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十六章 異界のバカンスのために
474/616

474.いきなり来た子供

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 ……なんだか、食堂側が騒がしい?


 ファルミア達と、ピッツァの追加を作っていると……表側でもある食堂の声が、扉越しでも騒いでるのが聞こえたんだ。



「あら、騒がしいわね?」



 ファルミアにも聞き取れたようで、僕らは顔を合わせた。


 どうしようかとも思ったが、僕らは絶賛仕事中なので行けましぇん!



「僕が見てくるよ」



 生地の次の発酵作業をする前に、フィーさんが言ってくれたのでお任せすることにしました。


 僕らが頷けば、彼はピューッとすぐに行って……またすぐにピューッと戻って来た。何かを手に持って。



「……フィーさん? その子は」



 首根っこ掴んで持っていたのじゃ、小さな男の子……だと思う。


 赤い髪は短いし、服装も男の子ぽい。


 僕が近づくと、男の子は顔を上げた。綺麗なエメラルドグリーンの瞳と目が合ったんだけど。



「カー!」



 しゃべるのはあんまり得意じゃないようだけど……僕を見て、嬉しそうに笑ってくれた。めちゃくちゃ可愛い!! と思っていると、クラウがこっちに飛んできて。



「ふゅ!(ディシャスお兄ちゃん!)」

「へ?」



 僕とフィーさんにしか、クラウの言葉はわかんないので……改めて男の子を見たんだけど。


 あのバカでかい竜姿のディシャスに全然見えない。


 と言うか……魔法とか魔術で人間みたいになれるの!?


 なんでここに居るの!?


 疑問のオンパレードになっていると、フィーさんが空いてる手で僕の腕を掴み……ディシャスらしい男の子と一緒に端へ移動させられた。



「フィーさん?」

「……あー」

「ふゅぅ!(待ってー!)」



 クラウもなんとかついて来て……フィーさんが止まった場所は、個室の厨房。


 中には、まかないを作っているイシャールさんが居て……僕らを見ると、ギョッとしたんだけど。



「なんで……ディシャスがそんな姿でいんだ!?」



 イシャールさんにも、やっぱり男の子がディシャスだと分かったらしい。そう言えば……この人は魔眼持ちだったね?

次回は月曜日〜

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