表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十六章 異界のバカンスのために
469/616

469.親友との再会

お待たせ致しましたー


「ファルミア!……さん!!」



 大声で呼びそうになったが、呼び捨てはいけないと言い直した!!


 だって、事情通ならともかく……大半の人は、僕がファルミアと前世での親友と言う間柄だと言うのは知らない。


 んでもって、この国じゃなくても……王妃様に敬称抜きで、タメ語で話すわけにはいかない!! エディオスさんとかフィーさんならともかく!!


 僕も、セヴィルさんの婚約者の事実はまだ公表してなくても……神王家の縁戚だって嘘は、効力があると思えないもん!!



「あら、カティ? いつも通りでいいわよ?」



 って、ファルミアは何言ってんの!?


 僕より先に転生しているのに、(けい)の記憶が戻ったからって……ツッコミ親友健在ジャマイカ!?


 いや……逆に僕がツッコミ?


 こっちの世界にトリップだと思って、転生してから一年近く経つけど……彗から受けてたツッコミ力が関与したからかも!!



『……ファルミア! 僕らには表面上の身分差が!!』



 コソコソと告げると、何故かファルミアは『うふふ』と笑い出した。



『あら? 私達が記憶戻しても……ほとんど同じ関係だったじゃない? タメ語に変わっても、あなただって表面上は神王家の縁戚なんだから大丈夫よ?』

『そ……そう、かなあ?』

『逆に没落してても、神王との縁戚の方が上よ上』

『……うーん』



 無理矢理な気もするけど……ファルミアがいいって言うのなら、良いのかな?


 とりあえず……なんでこっちに来たか聞こう!



「私は、カティの手伝いに来たのよ」



 後ろには……気づいていなかったが、久しぶりに四凶(しきょう)の皆さんも居た!


 と言うことは……これで戦力が増える!!


 けども。



「……ファルミア、体調は?」



 この人、忘れちゃいけないが……今妊婦さんだ。


 この前の水鏡でも大丈夫だとは言ってたけど……やっぱり心配になっちゃう。


 蒼の世界とは違って、こっちじゃ妊娠期間が二年くらいあるんだから。



「ふふ。つわりも第一段階落ち着いているわ。薬師にも問題ないって言われているし……リース以外、役割のない私なら、ここを手伝えるってこと」

「……それで四凶さん達も?」

「ええ。問題ないわ。だから……ピッツァ回し、復習させてちょうだい?」

「うん」



 そこまで言われちゃ、希望を無碍にすることは出来ない。


 何かあれば、四凶さん達が全力で止めるはずだから……僕は、ファルミアに生地の持ち場へ案内してあげた。



「……あら、そちらは?」



 とここで、ファルミアとラディンさんことレストラーゼさんが初対面なのを思い出したけど。


 レストラーゼさんは、ぱっぱと、顔だけ元のおじいちゃんに戻してから……すぐにラディンさん姿に戻す芸当を見せてくれました!?

次回は日曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ