467.神獣としてのコツ(クラウ視点)
お待たせ致しましたー
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(クラウ視点)
わーいわーい!!
僕も出来る出来るぅ!!
カティアのように、出来るぅ!!
なんで、出来るようになったかと言われても……わかんない。
ただ、カティアが楽しそうにしているから……僕も出来るかなって。
手だけじゃ無理だったから、足も使ってみたんだけど……出来ちゃったんだ!!
カティアにすっごく褒めてもらえた!!
イシャールやシャルロッタにも!!
僕……前みたいにじっとしてるだけじゃなくていいんだって!!
お仕事の日には……いっぱいピッツァも食べていいんだって!!
やったぁ!!
「ふーゅぅ(くるくるー!)」
創世神様は失敗しちゃったけど……僕はどんどん出来ちゃうよ!!
練習のために、たっくさん生地を伸ばしていくんだ!!
カティアやイシャールとかが、仕上げてピッツァにしてくれる!!
いい匂いがすっごい!!
「おっしゃぁ!! 出来たぞ!!」
「こっちもです!!」
ピッツァ、ピッツァ〜!!
いっぱい、色々ピッツァ〜!!
練習だから……たくさん食べていいんだって!!
僕、いっぱい頑張ったからいいんだって!!
どれがいいかなあ?
マトゥラーとヘルネとカッツのピッツァかなあ?
もぐもぐ食べても、いつものようにカティアに怒られない。
僕が頑張ったからなんだ!
(……もっと、カティアの役に立ちたいなぁ)
今日出来たことももちろんだけど。
カティア達のために……もっともっと色んなことが出来るようになりたい。
ファルミアとも……もっともっとお友達になれたそうだけど。ファルミアとは、もう少し先にならないと会えないんだって。
ちょっぴり寂しいけど……そこは我慢しなくちゃ。
しきょーの皆とも、会いたいけどね?
「……クラウ、ちょっといーい?」
もぐもぐ食べてたら、創世神様に声をかけられた。
「ふゅ?(なーに?)」
「あれ、どーやれば綺麗に出来るの?」
「ふゅ?(あれ?)」
「くるくるするの」
「ふゅふゅ!(くーるくるするだけ!)」
「わかんないよ!?」
本当の事を言ったのに、創世神様にはわかんないみたい。
僕はその通りにしただけなのに。
「感覚掴んじゃうと、個人個人で癖が違いますからね?」
カティアにはわかってもらえているから……それを創世神様に伝えると、創世神様はガックリと肩を落としちゃった。
「……癖、か」
「フィーさんの料理の手際とか、それも癖ですよ。ゆっくり練習しましょう!」
「……うん」
「あと、今思い出したんですけど……フィーさんに聞きたいことが」
「? なに?」
カティアが創世神様とごにょごにょ話しているんだけど……あんまり聞こえない。
何を内緒しているんだろう??
次回は月曜日〜