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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十五章 異界の夏に向けて
460/616

460.親友と今の友達

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 ちょっと……いや、だいぶ凄い真実を知っちゃったんだけど。



(……ファルミアさんが、(けい)?)



 僕より前に転生した時期とか、色々違うけど。


 元の顔の面影もないから……全然結びつけられなかった。と言うか、僕はそもそも記憶を封印されていたから。彼女の名前も忘れていたんだもの。


 レイアークさんは、ピッツァを堪能するのに……僕らに彗の事を告げたらさっさと帰っちゃったけど。


 僕は僕で……フィーさんと部屋で話し合うことにしました。



「ミーアが、君の親友ねぇ?」



 フィーさんもさっき知ったから……僕と同じくらいにびっくりしているようだ。



「……まだ。ちょっと信じられないです」

「面影とかないから?」

「全く」

「ミーアも、記憶が封じられていただろうね?」

「……戻されたら、どうなるか」



 ちょっと……いや、だいぶ怖い。


 怖いのは……質問攻めが色々ある事とか!


 彗だったら、絶対そうだもん!!



「けどまあ。君はミーアのことは好きなんでしょう?」

「……それは、まあ」



 超歳上だけど……お料理上手だし、日本出身ってことで意気投合はしてたし。


 彗の時とは違うやり取りは……嫌いじゃなかった。むしろ、楽しかったね。



「だったら、大丈夫だよ。クロノ兄様から記憶戻されたかもだけど……まだ識札も何も来てないでしょう?」

「……彗だったら、乗り込んできそうですけど」

「……それ。今までのミーアとあんまり変わらなくない?」

「……ですよね」



 初対面(?)で、ああ言う出会い方だったから……ある意味で、彗と同じだ。僕のいるところに、いきなり出てくるとか。


 今は……妊娠中だから、そんな無茶しないと思うが。


 彗だったら、わかんないからね!!


 僕は……とりあえず、識札でファルミアさんに連絡事項をお伝えしようと決めたが。


 コロネさんが来て、僕らにエディオスさんの執務室に来て欲しいと伝言をされたのだ。



「エディんとこ?」

「はい。とても……重要な事だと」

「僕もですか?」

「はい。フィルザス神様とカティアさんと」

「ふゅぅ(僕はー?)」

「クラウも行こうか?」



 なので、お手紙は一度中断して……部屋を出ることにしました。


 フィーさんの案内で執務しに来たけど。


 中では……大きな浮いている鏡の前で、エディオスさんとセヴィルさんが……誰かに話しかけているところだった。



「……マジ?」

『大マジよ』

「……本当なのか?」

『ええ』



 聞こえてきた声は……ファルミアさんだった!!



「け……ファルミアさん!?」



 僕が思わず声を上げると……エディオスさん達が振り替えってくれたので、鏡みたいなものにファルミアさんが映っているのがよく見えた!

次回は月曜日〜

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