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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十五章 異界の夏に向けて
456/616

456.約束のピッツァ-②

お待たせ致しましたー

 まずは、ミックスピッツァからだったけど……ガツガツと食べてくださる様子が、見ていてとっても嬉しい感じだ。


 よく噛んでいるようには見えるが、一ピースがすぐに消えて行ってしまう。


 大きめの六ピースにカットしたけど……あっという間だった。


 次はビスマルクだったから、注意点を言うことにした。



「中央が半熟卵なので、巻きつけるようにして召し上がってください」

『ほー? あんま見たことねぇな?』

「一応、イタリアのピッツァです。是非」



 食べ方を伝えると……レイアークさんは、またがぶりと口に入れてくださった。口の端に黄身がついたけど、顔はとても輝いたものになったよ!



『うんめ!? つか、チーズと半熟卵が合わねぇわけないもんな!!』



 こちらも気に入ってくださったようで……まるまる一枚が消えるように召し上がってくださったよ。


 それ以降のお皿は……食べずに、お皿だけを取り込むのでした。



「もういいのー? 兄様?」



 復活なされたフィーさんは、魔術で濡れた服を瞬間乾燥機みたく乾かしたのでした。



『ああ。あとでゆっくり食うわ。……兄者から聞いてはいたが、マジででっかくなったな? カティア』

「……はい。全部ではないですが、記憶も戻りました。クロノさん達のお陰です」



 トリップじゃなくて、転生。


 それを言えなかった……レイアークさん達を責める気持ちも特にない。


 セヴィルさんと再会出来て……ちゃんと気持ちを確かめ合って、こ、恋人以上にちゃんと婚約者さんになれたんだから。


 向こうの家族を心配しないのは嘘じゃないけど……あの記憶通りだと、両親や兄さん達は相当悲しんだだろうなあ?


 ツッコミ親友も……きっと。



『ん。じゃ、俺からひとつ。お前のあちらでの葬式は……密葬だったが、まあ大人数集まったらしい。慕われてたってことだな』

「……もったいないことです」



 悲しんでくれる事を……嬉しく思っちゃいけないけど。


 でも、少しでも僕を慕ってくれた気持ちは……嬉しいな。



『あともうひとつあるが』

「はい?」

『お前の親友……なんでか、こっちに転生してんぞ』

「……へ?」



 ツッコミ親友も?


 なんで? なんで?


 あの子は別に……僕のように殺されていないんじゃ?


 疑問に思っていると、レイアークさんは首を縦に振った。



『時間軸はズレているが……カティアよりだいぶ先だったな。異世界と地球とじゃ……時間の軸はかなりズレてんだ』

「ど……どこにいるかわかりますか!?」

『あー? たしか……フィー。お前もよく知ってんぞ?』

「……ミーア?」

「ファルミアさん!?」



 全然性格も顔も違うけど……異常に料理がお上手だ!!


 にしては……僕の顔見ても全然ピンときていなかったし。持っている記憶も違うような?


 フィーさんと顔を合わせてみても、お互い首を傾げるだけだ。



『……兄者あたりが、記憶戻しているだろうな?』

「……クロノ兄様ならやりそう」

「え……えぇ?」



 あの美女が……僕のツッコミ親友??


 記憶……戻っちゃったら、どうなるんだろう??

次回から通常更新!!


水曜日までお待ちを

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