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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十五章 異界の夏に向けて
455/616

455.約束のピッツァ-①

お待たせ致しましたー



『……フィー……テメェ!!』



 半年ぶりに聞く……レイアークさんの声だった!!


 とっても怒っていらっしゃるようで……クラウを抱っこしたまま、お池の方に駆け寄ると。



「フィーさん!?」



 びしょ濡れのフィーさんが、岸で倒れていたんだ!?


 前を向くと……半透明体で湖の上で怒りに怒りまくっているセヴィルさんにちょっと似た男の人が浮かんでいた。


 めちゃくちゃ怒っているレイアークさんだ。フィーさんに、さっきの水の塊をぶつけたんだ!?



「レイアークさん!?」

『あ? ……って、カティアか? デカくなってんじゃねぇか』

「あ、はい!」



 そう言えば……神域での初対面? 再会? 以来だから……今の僕になってからは、レイアークさんと会うの初めてかも。


 けど、怒りが引っ込みそうな今のうちに!!



「ふゅぅ!(創世神様のお兄様ー!)」

『あ? たしか……クラウだったか? なんだ?』



 クラウも気を逸らしてくれているので……今だ! と僕は腰を深く折った!!



「大変お待たせ致しました!! ご希望のピッツァ……今ご用意しました!!」

『マジか!?』

「はい!! フィーさん! 起きてください!?」

「……ふぁい」



 起き上がれそうだったフィーさんを揺らし……サクッと大きめの布の上に、たくさんのピッツァのお皿を並べていく。


 岸に並べている間に、レイアークさんもこっちに来てくれて……とても輝かんばかりの笑顔になりました!



『おお!? ピザ!! しかも、イタリアぽいのにメニューがデリバリーぽいのもあるじゃねぇか!?』



 地球の神様と言うこともあり、日本のファストフードメニューもご存知のようだ。


 セヴィルさんがトリップした時に……一回会ったらしいけど、僕はちっちゃ過ぎてうろ覚えなんだよね?


 近くで見ると……ちょっとだけセヴィルさんと似てるけど、快活な性格のお兄さんって感じだから印象は変わったよ。



「照り焼きチキンピッツァ、マルゲリータにマリナーラ。ジェノベーゼにミックスピッツァやビスマルクです!」

『美味そ!? これ……食っていいのか!?』

「遅くなって申し訳ありません……」

『いいってことよ! んじゃ、さっそく!!』



 指を軽く動かしたことで、お皿を浮かせ……引き寄せた瞬間、レイアークさんの前でぽわんと波紋のようなものが出て、皿が吸い込まれていく。


 うっすら透けたピッツァが、レイアークさんの手に渡り……あらかじめ切れ込みを入れてたピッツァを、彼はウキウキしながら持ち上げて口に入れてくれた。


 食べた直後……『うめぇ!!』と言う声のせいで、お池が軽く波打ったのでした!?

次回はまた明日〜

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