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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十五章 異界の夏に向けて
453/616

453.満足してても(クラウ視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(クラウ視点)










 ピッツァ〜。


 ピッツァ〜。


 美味しい、美味しい〜ピッツァ!!


 僕も大好き、ピッツァ〜!


 たくさん食べれるのは嬉しい!!


 今日は、中層でイシャールやシャルロッタ達の練習日。


 ピッツァをいつものように焼くんじゃなくて……一度生地を軽く焼いてから、ソースとか具材を載せるんだって!


 美味しいの? と思ったけど……カティアに食べさせてもらった時に、すっごくすっごく美味しかったんだ!!


 だから、皆が軽く食べた後は……僕がほとんど食べて良いよってカティアから言ってもらえたんだよ!!


 嬉しくて嬉しくて、どんどんどんどんパクパク、パクパク食べられるんだ!!



「ふゅゆぅ!!(美味しいよー!!)」



 マトゥラーのソースも。


 オーラルも。


 ちょっとしょっぱいジェノベーゼも。


 甘いピッツァも僕大好き!!


 いつもは、決まった枚数しか食べられないのに……いくらでも食べて良いのが嬉しいよー!!


 いくら食べても、どんどん出来上がっていくんだ!!


 練習日って……こんなに嬉しい日なんだね!!



「……クラウ? 多分違うから」



 僕の声が聞こえるのは……カティア以外だと、創世神様だけ。


 軽くこつんと叩かれちゃった。



「今日は特別。当日は、君ここまで食べれないよ?」

「ふゅ!?(えぇ!?)」



 今日みたいなの……しょっちゅうはないの!?


 そんな……悲しいよぉ。寂しいよぉ。


 もっともっと!! ピッツァをたくさん食べたいのにぃ!!



「だって、『練習』だよ? 本番のために練習しなくちゃだから、君がたくさん食べられるだけ」

「ふゅぅ……(そんなぁ……)」

「満足出来るくらい食べられたでしょ? そろそろ成長期がまた来るかもしれないんだから……あんまりのんびりしてられないかもよ?」

「ふゅ?(大きく?)」

「そう、大きく」



 そう言えば……全然会えていないけど。


 ディシャスって……竜種のお兄ちゃんのように、僕も大きくなるのかな?


 会いに行っていいか……エディオスに聞けるかなあ?


 ちょっとだけ、お話聞きたいんだよね?


 お空を自由に飛べるって、楽しさのこととか。


 カティアとかに言ったら……聞いてもらえるかなあ?



「……クラウ。ディシャスに会いたいの?」



 考えていたら、創世神様にバレちゃったぁ。



「ふゅ!(カティア乗せて飛んでみたいー!)」

「君が?」

「ふゅゆ!(うん!)」

「……うーん。聞いても為になる?」

「……ふゅぅ(……わかんなーい)」



 でも、ディシャスのお兄ちゃんくらい大きくなったら……カティアと、お部屋で眠れなくなるかも。


 それは嫌だ!!


次回はまた明日〜

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