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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十五章 異界の夏に向けて
451/616

451.久々に噂拡大

お待たせ致しましたー



「……どう言うことだ、イシャール」



 セヴィルさんは、イシャールさんからの爆弾発言にちょっと怒っているようです。


 たしかに……いきなり、式典で『ピッツァ』作って言われたら、疑問に思うだけで済まないもん。


 まだ中層ではイシャールさんを含めて、一部の人達にしか食べさせていないのに?


 セヴィルさんの眉間のシワがだいぶ深くなっていくが、イシャールさんは大きくため息を吐くだけだった。



「……俺だって、極力漏らさないようにしてたぜ?」

「と言いますと?」

「……シェイルがやらかした」

「シェイルさん!?」



 そう言えば、去年にジェイルさんもお誘いして……ピッツァを振る舞ったんだった!?


 ティラミス騒動に引き続き……やってしまったんですね、自慢大会を。


 それにしては……あれから随分と時間経っているんだけど?



「……シェイリティーヌがピッツァを食べてから、随時と経っているはずだが?」

「……また食べたいとかこぼしたようでな」

「あー……」



 一応僕の護衛さんではあるけど……ここんところお会い出来ていないもんね?


 だから……久しぶりに食べたいとかこぼしちゃうのも無理ないかな?



「……ジェイルに言ったのか?」

「そのジェイルと話が盛り上がっているとこを……同期が聞きつけたみてぇだ」

「……それは無理だな」



 ジェイルさんも、ピッツァを気に入ってくれましたからねぇ?


 んで、しばらくお会いしてない……あの騎士さん達が聞きつけたら、そりゃあ盛り上がること間違いなし。そして……中層の厨房に問い合わせが来たら。



「……えーと、それで今中層にお問い合わせが?」

「めちゃくちゃ来てんだ……」



 それはもう止めようがないと言うか何というか。


 であれば、僕の中層滞在は決定と言うわけだ。



「もともとお邪魔する予定でしたし……いいですよね?」

「無茶だけはするなよ、カティア」

「はい」

「有り難い!!」



 と言うわけで、事情説明のためにエディオスさんとフィーさんには最低限お伝えしたんですが。



「「はぁ?」」



 めちゃくちゃ怒られました。僕ではなく、イシャールさんが。


 フィーさんには、例のハリセン。エディオスさんにはこめかみグリグリ攻撃と実にえげつない。



「い……や、おま……!? ま……て!!」

「「待つか!?」」

「カティアをめちゃくちゃ働かせる気ぃ? あれ僕でも生地伸ばすの難しいんだよ!?」

「…………俺が覚える」

「それでも時間かかるだろ!?」



 とまあまあ。


 僕を気遣ってか、単純に自分達が食べたいものをとられた悔しさからか。


 とにかく、イシャールさんを痛めつける行為はしばらく続きました……。

次回はまた明日〜

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