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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十五章 異界の夏に向けて
450/616

450.のほほんとお茶会

お待たせ致しましたー


今日から一週間毎日更新‼️








 ◆◇◆











「……うん。食べやすいな?」



 式典に……苺のティラミスケーキや普通のティラミスケーキを出すかどうか決めかねている間。


 別の日に、僕はフィーさんの魔術を借りずにマリウスさん達とティラミスケーキを作りました。無事にうまく出来たので……セヴィルさんのお茶会の時にお出ししたのだ。


 甘いものが得意でないセヴィルさんでも、コーヒーとココアの苦味で程よく甘さが控えめになったケーキを、ぱくぱくと食べてくださいます。


 と言うか、僕の作ったお菓子はなんでも食べてくれるんだよね?


 こ、恋人としては……嬉しい限りです!!



(プチカ)がうまくいけば……式典で提供出来るんですけど」

「……そうか。たしかに……これならば、ケーキであるから食べやすい」

「仕込みだけは、ちょっと大変ですけどね?」



 イシャールさんの時間操作魔術だと……すぐに施してもでろんでろんって状態になるんだもの。何か改善点があればいいが……僕はもともと魔法がなかった世界の出身だから、どうアドバイスを言えばいいかわからない。


 転生……を結局したお陰で、魔法は扱えるんだけど、まだまだ小さな魔法ばかりだ。


 とは言っても、風の刃に水を出したり……目の色を隠すとか、既にチートかな?



「ふーゅぅ!(美味しいー!)」



 僕とかセヴィルさんが悩んでいる横で、クラウは今日もバクバクと食べているよ……。ココアでお腹がすごいことになっているけど、あとでセヴィルさんが綺麗にしてくれるからとそのままに。



「……しかし。プチカもだが、果物を乾燥か。城下街などではあるが、水気の多いものでは初の試みだな?」

「日本とかでは定番になったのも、ごく最近ですね? お菓子以外にも、料理の飾りに使ったり」

「……興味深いな」

「僕はコース料理は作れないので……レストラーゼさんにお伝えしたら、離宮で試してみると」

「……先先代なら、かなり喜ぶな」



 本当に……レストラーゼさんにこっそり教えたら、『ティナさんらのために作ろうぞ!』とはしゃいじゃったんだよね。


 今でも仲良し老夫婦は良きことです。



「式典は、僕また中層でお世話になった方がいいですよね?」



 話題を変えて、式典について聞いてみることにした。


 エディオスさんは……ご自分の誕生日だから、多分脱走はしないと思うけど。


 僕は僕で、神王家の遠縁だとは公表しても……特にこれといってすることがないのは、今も変わらず。朝晩寝て起きて、お勉強して……料理も時々。


 役に立てていないわけじゃないけど……基本的に、お貴族さんと同じ生活だ。エディオスさんのお嫁さんになるセリカさんも、毎日頑張っているのは識札で教えてもらっています。



「……そうだな。先先代も関わっているのであれば、警護などに問題はないだろう。……俺としては、共に参加したいが」

「ふふ。僕の身体が、もう少し大きくなってからですね?」



 ちょっとでも……セヴィルさんと一緒に居られるのは嬉しいけど。


 僕は……もう元いた日本には帰えられない。今は妊娠中のファルミアさんと同じように、転生したのだから。


 ゆっくり、長い時間を共有できるだけでも凄いんだもの。


 あと少しで、エディオスさん主催のバカンスもあるから……たくさん遊べるんだ。


 僕も、肌のお手入れは入念に頑張っているとも!!



「カティア!!」



 のほほんとしてたら……いきなり、イシャールさんが駆け込んできた!?


 僕らはびっくりしたけど……イシャールさんは、息切れしながら……思いっきり顔を上げました。



「式典でピッツァ出すの……手伝ってくれ!!」

「はへ?」



 ティラミスケーキじゃないの? と思ったんだけど。


 とりあえず……お話を聞くのに、イシャールさんには中に入ってもらうことにしました。

次回はまた明日〜

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