449.苺バージョンティラミスケーキ
お待たせ致しましたー
フリーズドライの苺をトッピングして出来上がったケーキは……苺と言うより、フランボワーズの色合いとなった。
フランボワーズも木苺だし……色合いは似てて当然。
こっちの世界でもあるし……呼び名なんだったっけ? ちょっとド忘れしてしまったよ。
「「美しい……!!」」
僕のド忘れはさておき、マリウスさんとレストラーゼさんは感心したようにため息を吐いていました。
「赤と白がこのように美しく……」
「うんうん。コパトの黒と白も美しかったけど……こちらの方がより一層鮮やかに見えるね?」
「たーべーたーいー!!」
「ふゅぅ!(お菓子ぃ!)」
せっかく大人組が感心してるのに、フィーさん達の食いしん坊発言で台無しだ。
特にクラウは、下手するとこの中で一番の食いしん坊さん。無尽蔵って言っていいくらい……なんでも食べちゃうからね? 絶対食べさせないけど……焦がしたピッツァとかも食べそうで怖い。
さておき。
「切り分けて、食べましょう!」
食堂で食べてもいいけど、エディオスさん達がいないから……今日はここで。
レストラーゼさんが切り分けている間に、マリウスさんがコフィーを入れてくれました。
僕はジタバタするクラウを抱っこしなきゃいけないと言う、重大任務を任されているよ? フィーさんは、まだかまだかって……とりあえず待ってはくれているけど。
「切り分けると……さらに美しいですな?」
今回の苺バージョンには、スポンジには特に味をつけずに……クリームとの間にジャムを挟んでいます。なので、切り分けるととっても綺麗!
宝石とまではいかないけど……断面が綺麗なんだよね?
上に、フリーズドライの苺を載せたら、白いクリームが映えること!
クラウ以外のコフィーが出来上がったら、さっそく食べることに!
「はい、クラウ?」
「ふぁー(あー)」
僕より我慢出来ないクラウに食べさせてあげると……待った分余計に美味しく感じたのか、手足と翼をジタバタとさせて喜んでくれた。
「美味しい?」
「ふゅ!(美味しー!)」
テレパシーでもきちんと伝えてくれたので、よかったと思えたよ。
「うんうん! 甘酸っぱくて……実に爽やかだ!」
「美味しー!!」
「これは……新しい発想ですな?」
大人組にも喜んでいただけたようなので、僕もひと口。
フリーズドライの苺もだけど……ジャムとスポンジケーキの部分がいい仕事をしていて、少しこってりしたクリームをさっぱりと食べられます。
これは……もし、イシャールさんにお伝えしたら……式典で出したいとか言いそうだなあ?
作るの……フリーズドライの苺がなきゃだけど、時間操作とかがフィーさんほど出来ないから、ちょっと大変かも。
次回は火曜日〜
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