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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十五章 異界の夏に向けて
443/616

443.大好きな理由?

お待たせ致しましたー


「んで、こっちに来てるってことは……イシャールに用か?」



 サイノスさんには、僕らの行動もお見通しのようだ。



「クラウがお腹すいたので……今日は上層の皆さんお忙しいようですし、イシャールさんが良ければまたピッツァを作ろうかなと」

「あいつは喜びそうだなあ?」

「ふゅぅ!(ピッツァ〜!)」



 クラウはサイノスさんの腕の中で、嬉しくて二重にはしゃいでいるよ。


 ピッツァもだけど、そんなにもサイノスさんが大好きなんだね?



「ピッツァ……あれは、実に美味だった」



 ジェイルさんには一度食べていただいた以来だからね?


 食べたいのかな? と思っても……今はお仕事の途中だから悔しそうな表情をされている。



「また食わせてくれ。俺とジェイルは親父に呼ばれてんだ」

「……サイノスさんのお父さんですか?」

「おう。将軍は一応俺だが、親父は大将軍って地位にいるんだ」

「おー……」



 まだお会いしたことないけど……どんな人なんだろう?


 エディオスさん達のご両親みたいに、そっくりなのかな?


 機会があれば、是非ともお会いしてみたいものだ。


 とりあえず、離れがたいとばかりにひっつくクラウをなんとか引き剥がして……僕らは中層の厨房に向かうことにした。



「……ふゅ(サイノス〜……)」

「そんなに、サイノスさん好き?」

「ふゅ!(うん! いい匂いするの!)」

「……いい匂い?」



 聖獣とかにも好かれやすい体質だから、何かフェロモンでも出ているのかな?


 たしかに、『頼れる兄貴!』ってオーラは物凄く出ているけども。



「あら、カティアちゃん」



 そろそろ食堂の扉に着く頃に、その前でシャルロッタさんと遭遇出来ました。


 これはチャンス! とクラウを抱っこしたまま駆け寄る!!



「こんにちは、シャルロッタさん!」

「こんにちは。……何か作りに来たの?」

「はい。上の皆さんとは、今日はご一緒出来ないもので」

「そうね? 陛下のお誕生日が近いもの」



 そう。


 夏も近づいてきたと言うことは。


 エディオスさんの誕生日が近いと言うこと。


 海のお約束を何とかするのに……エディオスさんもだけど、皆さんもめちゃくちゃ頑張っているんだ。


 遊ぶことは、全力でなんとかしたい気持ちはわかる!!



「……こちらもお忙しいです?」

「大丈夫よ? それに、カティアちゃんが来てくれたら料理長はめちゃくちゃ喜ぶわ」

「……ほっ」



 シャルロッタさんとイシャールさんは……表面上はいつも通りだけど。御名手(みなて)って婚約者でも、普段ってこう言うものなのかな?


 僕とセヴィルさんが……ちょっと特殊?


 僕の体の関係があっても……ラヴアタックって普通ないのかな??

次回は金曜日〜

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