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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十五章 異界の夏に向けて
436/616

436.女としての悩み

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆












 あと二ヶ月くらいで……夏!


 夏です!!




「……う〜ん」



 僕はその日、お城のお部屋で姿見と睨めっこしていた。


 記憶の獲得、トリップじゃなくて転生。


 さらに、クラウとテレパシーが可能になっても……僕の身体の成長は、よくて中学生より少し下程度。


 同じような外見年齢の、この世界の神様であるフィーさんと比較したって、まだまだ小さい。


 胸も……ほんのちょい膨らんだ程度。


 手足はスラリ、お腹も特に膨らんでいない。


 顔は……目がびっくり色彩な虹色だけど、普段は魔法で隠しています。


 だから、金髪青目の外人少女にしか見えないんだ。


 ……お互い気持ちを確かめ合い……キッスをした関係にもなった婚約者さんはいるけど。



「ふーゅ?(カティア、どうかしたのー?)」



 お昼寝から起きたクラウが、すぐに僕の後ろにまで飛んできたんだ。



「……うん。もっと大きくなりたいなあって」

「ふゅ(大きく?)」

「……セヴィルさんと並んで、恥ずかしくない外見に!」



 ほとんどの人が……この世界では特別な関係である『御名手(みなて)』って公表しているのに!!


 僕は外見がちょっとだけ成長したこの姿だけど……大人じゃないから!!


 セヴィルさんと御名手って公式発表が出来ないんだよ!?


 だから……僕もきちんと恋する乙女(?)になったので体型が色々と気になるわけです!!



「ふゅふゅ(カティアは可愛いよ?)」

「可愛いだけじゃないんだ。……出来れば、綺麗になりたい」

「ふゅぅ(綺麗?)」

「たとえば……セリカさんみたいに!」



 あんな風に……綺麗で可愛らしい人には憧れる!!


 ファルミアさんやアナさんのような美女は無理だと思ってるし……せめて、とは思うけど。


 フツメンではないと常々言ってもらえているのなら!!


 少しでも美意識は向上したいものだ!!


 と言うわけで!!



「……え? お手入れ?」



 セリカさんをお部屋に呼んで、頼み込んだわけです!!



「はい! そんなにももちもちプルプルのお肌のお手入れとか!!」



 最近、少しずつ白くなっていっているセリカさんのお肌。


 これは絶対、何か秘訣があると思うんだ!!



「……特にしてないんだけど」



 と、お決まりのお返事しかいただけませんでした!?



「え、だって! お肌……少しずつ白くなって!!」

「あ、それ? それは……薬品のせいね?」

「……お薬ですか?」

「と言っても、シミとかを取るだけよ? カティアちゃんにはないから意味はないわね……」

「……なんと」



 ファンタジー要素満載の黑の世界だから、そんなチートアイテムがあるとは。


 けど……たしかに、僕の今の体にはニキビやシミはないから、意味ないんだよね?


 だとしたら、どうすればぁあ!?



「カティアちゃんの肌は充分綺麗でもちもちしていると思うけど?」



 ちょんちょんと触ってくださるので……僕は、ちょっと嬉しい。


 綺麗な人にそう言われるのなら、自信持っていいのかな?



「……そうですか?」

「ええ。……アナお姉様に、助言をもらうのもどーぉ?」

「あ」



 たしかにそうだ。


 セリカさんは将来的にアナさんの義姉さんになるけど……まだエディオスさんと結婚してないから、呼び名はそのまま。


 さておき、アナさんもサイノスさんと結婚する以前からも……日夜お手入れはされているだろう!


 アナさんに聞くべく、僕らはそちらの執務室に突撃することにした!!

次回は金曜日〜

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