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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十四章 異界の春へ
434/616

434.久しぶりに食べたいが

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆













「んで、そのパン……なんちゃらってピッツァはどんなんだ?」



 場所は変わりまして、マリウスさんが受け継いでいる個室の厨房。


 別にここじゃなくてもいいけど、気軽に異世界知識を口にしたいので……ちょっとマリウスさんにはお願いしました。



「パンツェロッティと言います。簡単に言うと、揚げたピッツァです」

「……ピッツァを揚げる?」

「あのままじゃないですよ? 生地を半分に折って、具材を包み込んでからです」

「ほー? そりゃ美味そうだ」

「クラウに、最初に作ったピッツァなんです」

「ふゅぅ!(覚えてるー!)」



 と、クラウ本人は僕から離れないので、頭の上でデロんとなっています。



「生地の仕込みはいつも通りか?」

「はい。だいたいは」

「ソースもだが……それにゃ、どんな具材が合うんだ? カッツは絶対だろ?」

「マトゥラーベースにして……口臭気にすると、ヘルネのソースは作り難いですが。今日は作りましょう。マヨネーズ(オーロラソース)とかは合いにくいので」

「肉とかどーする?」

「ルーストとかは確実に合います! あとバラ肉の燻製とかも」

「手分けするか」



 なので、材料運搬などの肉体労働はイシャールさんが。その間に、僕は生地の仕込みだ。


 時間の操作はイシャールさんに見ていただきながら行い、ソース類も出来上がったら……パンツェロッティ用に小さめに生地を分割。



「これを手で……イシャールさんくらいの手の大きさまで広げて」



 ソース、角切りなどの具材を飛び出さないように包み込むだけ。


 揚げの作業は、一応イシャールさんに行っていただくので……それまでは、二人でちまちまと閉じの作業を続けていく。



「……パンを揚げるか」

「蒼の世界には、色んな揚げパンがありますよー?」

「……どんなだ?」

「普通の丸いパンを軽く揚げて、そのあとお砂糖などの粉の中に入れて……味付けしちゃうんです」

「……美味そうだな」

「食事向きだと、カレーパンって言うのがあるんですけど」

「……カレー?」

「えっと……香辛料をたっぷり使った、ソースのようなものです」



 ファルミアさんなら作れそうだけど……僕は、イタリア系の料理が得意だから、さすがにカレーは仕込めないんだよね?


 けど、カレーのピザとかも日本はあったから……再現したい!!


 転生しちゃったとは言え……もう二度と食べれないのは、ちょっと、いや、だいぶ苦痛!!


 けど……こっち来てどこかで食べたような?



「辛いのか?」

「甘い……と言うより、辛さを控えめにしたのが一般的です。見た目は茶色なんですけど、美味しいんですよね」

「お前さんじゃ無理か?」

「……専門外なので」

「……ファルだと出来そうか?」

「今回の事を含めた、識札で聞いてみます」



 実は、色々あり過ぎて……まだ識札は送っていない。


 そうこうしているうちに、生地は全部使い切ることが出来。


 イシャールさんにお願いして、少しずつパンツェロッティを揚げてもらうことに!!

次回は土曜日〜

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