表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十四章 異界の春へ
433/616

433.話が出来た

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆












 クラウが……しゃべった?


 と言うか、テレパシー?


 それがいきなり聞こえて……僕はめちゃくちゃ驚いた!!


 だって、いきなり頭にアニメ声みたいなちっちゃい子の声が聞こえてきたんだもん!!


 驚くのは……無理がないと思う。


 口では、相変わらず鳴いているけど、僕の頭の中にはクラウのしゃべっている声が響いているんです。



「ふゅふゅぅ!!(わーい!!)」



 クラウは僕に声が届いていることがわかると……ぎゅーぎゅーにしがみついてきた。


 胸辺りにぐりぐりしてくるのがちょっと痛いけど……我慢出来ないわけじゃない。


 思わず、ヨシヨシしてあげれば、さらに強くなったのでちょっとやめてとお願いした。



「ちょ、痛いよ。クラウ」

「ふゅ?(痛い?)」

「うん、ちょっと」

「……ふゅぅ(ごめんなさい)」



 本当に会話出来ているので、クラウは頭を押し付けてくるのをやめてくれた。


 代わりに、僕がぎゅっと抱きしめてあげれば『きゃー!』って声を上げたけど。



「……カティア。クラウ、どんな声をしてるんだ?」



 皆さんはポカーンとしてたけど、サイノスさんが気になってこっちに来たんだ。



「えーっと……かなり、可愛い声です」

「……男から女か?」

「うーん? どっちにも思えるような?」



 そう言えば、クラウの性別ってどっちだっけ?


 フィーさんに振り返ると、首をふるふると横に振った。



「じい様から譲り受けてても、僕が全部把握しているわけじゃないし……あと、基本的に神獣には性別はないけど」

「……けど、しゃべり方は男の子っぽいですよね?」

「カティアに影響されているんじゃない?」

「あー……」



 僕が『僕』って使っているからかな?


 今更……一人称を変えるのは不自然だし、いいのかな?



「ふゅ、ふゅ!(カティア、カティア!)」



 うんうんしていると、クラウに呼ばれた。



「なーに?」

「……ふゅ(お腹、空いた)」

「え、ご飯?」

「ふゅー(うん)」



 まだお昼ご飯からそんなに時間経っていないけど……僕も小腹が空いてきたし、何か食べたいかも。



「カティア! せっかくだし、ピッツァ作ろうぜ!!」



 と、イシャールさんがやる気満々なので、ピッツァとも思ったが……ここは、食べやすさも考慮してパンツェロッティを作ることにしたよ!!

次回は水曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ