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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十四章 異界の春へ
429/616

429.狭間の神と再会

お待たせ致しましたー



「……あなたは」



 奏樹()の記憶にもあった……フィーさんをもっと大きくした男の人。


 その人の名前は、たしか。



『記憶はまだうまく、取り込めていないかな? クロノソティス……君は、昔『クロノお兄ちゃん』って呼んでくれたけど』

「……クロノ?」



 その名前は……今のカティア()の名前、ミドルネームに含まれている名前だ。


 セヴィルさんが、御名手(みなて)の儀式の時に……僕から引き出した言葉だって言ってたけど。


 この人が……ううん、『神様』がきっと引き出させたんだ。



『そう。僕は狭間の神。どの異界にも存在しない……流浪の神』



 フィーさんと同じ顔なのに、フィーさんより穏やかな口調だから……ちょっと慣れない。次第に慣れてはいくだろうけど。



「……僕は、一度……死んだんですよね?」



 フィーさんの口からは聞いたけど、この人にも確かめておきたかった。



『……うん。それは決まっていたことだった。……君が、フィーの世界に行き、御名手と再会するためには』

「……セヴィルさんの、ため?」

『君が知っている……もう一人の転生者もだけど。魂が命の終わりをしなければ……次の生は得られない』

「……ファルミアさんも?」




 ユティリウスさんと、夫婦になるためには……転生しなくちゃいけなかった。


 けど……僕とは違い、きちんとした転生ではあったけれど。



『君の場合は……一から転生させると時間がかかる。だから、僕やじい様が力を補填した器を創ったんだ。それが今の……君の身体』

「……少し、大きくなったのも?」

『そう。ま、セヴィルがベタ惚れするくらいだからね? 今も昔も』



 そう言って、ふふっと笑う顔は……フィーさんと同じだった。



「…………そう、ですね」



 たしかに……十歳程度と今の十三歳くらいでも。


 セヴィルさんの恋心には、ダイレクトアタックされたのか僕を大好きでいてくれるから……!!


 この前のファーストキスを思い出しただけでも恥ずかしい!!?

次回は金曜日〜

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