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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十四章 異界の春へ
418/616

418.デス・ザ・アクア調理

お待たせ致しましたー

 簡単に言いますと。



「アクアスを刻んだものを載せたピッツァを作ります!!」



 それだけでなく、ソースのベースも……アクアスをたっぷり使ったものをしますよ!!



「ふゅぅ?」

「うぇ……マジか?」



 イシャールさんがげんなり……と言う具合に顔をしかめますと、指をくいくいと動かして、僕とクラウにも赤いチカチカした光をふりかけました。



「……今のは?」

「防御の魔術とかの一種だ。目を保護しねぇと、お前さんに怪我させたらゼルだけでなくフィーらにも俺がどやされる」

「ふふ。ありがとうございます」

「特に、その虹色の瞳が公に出されたら……お前さん、エディら以上に注目浴びんだろ」



 そうなんです。イシャールさんには、僕が異世界からの転移者だとバレた日に、実は目の魔術を解除して……今まで隠していた目の色を知ってもらっていた。


 シャルロッタさん達には、まだ言えても見せてもいないけどね?


 とりあえずは、防護策をしっかりしてくださったので……いざ、取り掛かりますよ!!



「まずはソースから!」



 斬切(スレイヴ)を使ったフードプロセッサーもどきで、アクアスをペーストにして……絶対味見出来ない辛味の強過ぎるソースが出来上がりました。



「…………うげ」

「びゅぅ!?」



 臭いだけはどうしようもないので、目が痛くなるくらいの悪臭が部屋中に立ち込めました。落ち着くまで、イシャールさんと共同作業で風の魔術を使って、換気穴へ送り……ダメージを受けた部分は、クラウの回復魔法でなんとかなりました。



「助かるぜ」

「ふーゅぅ」



 イシャールさんに撫でてもらうと、クラウは嬉しいのか頭をぐりぐりと擦りつけていたよ。


 けど、ソースはきちんと出来上がったんですが……見るからに、絵の具のスカイブルーのような色合いの液体がなみなみとお鍋の中に入っていました。



「あとは、刻んだアクアスに……ミニマトゥラーとベビーリーフもどきを載せればいいから」



 イシャールさんと一緒に、久しぶりのピッツァ生地の製作に取り掛かろう!!



「……パンより弾力がちげぇなあ?」



 手捏ねなので、ボウルの中身を均一に混ぜ合わせる作業はイシャールさんでも大変そうだった。僕は、少し大きくなった体のおかげもあり……今はだいぶ楽に感じる。


 元に戻ったら……もっともっと早く出来るようになるかな?



「これが、倍以上に膨らんだら……生地の仕込みは大丈夫ですよ」



 時間操作は、まだまだ扱うのが難しいので……今回もイシャールさんにお願いすることにしました。

次回は日曜日〜

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