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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十四章 異界の春へ
416/616

416.甘い雰囲気にならない

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆















 いやまあ……なんと言いますか。



「……何故、ですの!?」



 アナさんとノンアルで女子会をしていた翌日。


 昨夜、ちょっと遅くに……実は、セリカさんから相談があると部屋に来られたので。



『お兄様に夜這いなさい!!』



 アナさんから、セリカさんへそんな大胆な提案をされたため……セリカさんはお口をぱくぱくさせたけど、『わかった』と行ってしまい。


 その翌日である今日……結果を聞こうと朝ご飯の時に様子を見に行ったら。



「セリカに阿呆な提案すんなよ」



 と、エディオスさんに呆れられてしまい、アナさんはただいまプンスコ状態です。



「セリカと一緒でなんにもなかったのか?」

「ただ、くっちゃべって一緒に寝ただけだ」

「……おいおい」



 サイノスさんが聞いても、エディオスさんは大人の対応をされただけ。


 その様子に、アナさんのプンスコはさらに増すだけだった。



「想い合う男女が一夜を共にしますのよ!?」

「だからって、合意無しにする阿呆がいるか!?」

「セリカは頷いたはずですわ!!」

「準備考えてやれ!?」

「……まあ、そうですが」



 どなたも、ほぼ経験が無いに等しいので……下世話なお話(?)はここまで。


 いつも通りの朝ご飯を済ませてから……カイツさんとの魔術講義もいつものように受けて。


 暇な時間になったら、セヴィルさんとのお茶会をしようかどうか悩んでいると。


 ふと、セヴィルさんの事を少し思い出したんだ。



「……あのイヤリング。つけてくれてた」



 四六時中じゃないとは思うけど。会う時はいつもってくらいに……左耳に装着してくれてたんだよね?


 左……の意味がよくわかんないけど、手入れしてくれているのかいつもピカピカ。


 結晶もだけど、金属部分も……それだけ喜んでくれたのなら、本望と言うべきか。


 大好きな人の、大切な宝飾品となれたなら何より。


 バレンタインプレゼントのクッキーもあとで渡せたし、いいイベントだったと思う。あちこちの国から贈られてきたと言うプレゼントの山にはびっくりしたけど。



(……その中よりも、一番に『僕の』を使ってくれたんだ!!)



 嬉しさも込みあがり、ついつい何か作ってあげたいと思っちゃう。プレゼントとかは今大丈夫だろうから……せっかくだし、セヴィルさんのためのピッツァを作ろうかな?


 例えば……アクアスを使った、真っ青なピッツァとか?



「……セヴィルさん向けだから、いいよね?」

「ふゅ??」



 とりあえず、お昼寝から起きたクラウを連れて……上層ではなく、中層の厨房に突撃しようとコックスーツに着替えた!

次回は月曜日〜

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