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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十四章 異界の春へ
410/616

410.美味しいフルーツサンド作り-②

お待たせ致しましたー

 キウイも使えば、より断面が見応えのあるものとなり。


 全部が出来上がったら、皆さんが食堂に居るとのことだったので、早速お出しすることにした。



「お待たせしました〜!!」

「ふゅふゅぅ!!」



 デザートピッツァ以外は、おひとり様プレートのフルーツサンドイッチのお皿を置き、アナさんやセリカさんは断面を見ると『わぁ!』と声を上げてくださった。



「美しいですわ!」

「ええ、本当に。食べるのがもったいないくらい」

「少し食べにくいですが、是非ガブっと」

「「んじゃ、早速!!」」



 エディオスさんとサイノスさんは遠慮がないくらい、サンドイッチのひとつを手にしたら大口で。



「「うんめぇ!?」」

「クリームがなんとも言えんなあ?」

「ん? プチカの下に、なんかこってりしたのが?」

「そちらはカスタードクリームと言う、卵のクリームです」



 僕は、クラウが自分で食べているのをきちんと見てから、ひと口。



「「おいひい!!」」



 フィーさんとはもっちゃったけど、それくらい美味しかった!


 マリウスさん達のクリームは甘さも固さも絶妙で。


 そこに甘酸っぱい果物と合わされば……こたえようながない幸福感に包まれた気分に!


 思わず、一個をパクパク食べちゃうよ!!



「……美味いな」



 セヴィルさんもそう言ってくださったけど……彼のはセヴィルさんだけしか食べれない、あの青い唐辛子エキス入りのクリームサンドイッチだ。


 見た目は同じだけど、他の人には絶対食べられないと思う。作った僕が言うのもなんだけど。



「お口に合って良かったです」

「……お前のなら、甘くてもいいが」

「けど、自分で言うのはなんですが。こう言うのは結構甘いんですよ?」

「……そうか」



 まだまだ甘さがかなり控えめでないと食べられないようだ。



「ふゅ、ふゅ!」



 クラウはもう自分の分を食べ終えたので、あっちのピッツァを食べていいか僕の服を引っ張ってきた。


 既に、エディオスさんとかは食べているのに……はじめの頃のこめかみにぐりぐりが相当嫌だったのか、結構聞いてくるんだよね?



「食べ過ぎちゃだめだよー?」

「ふゅぅう!」



 僕が取り分けてあげれば、クラウは翼をぴこぴこと揺らした。クラウも体が大きくなっても、そこは同じのようだ。


 それから、お皿が空っぽになるくらい……皆さんで食べ終えた時は。


 セヴィルさん以外の男性陣は大きなゲップを。


 女性陣はそれを見て、くすくすと笑っていた。



「なあ、カティア。姉貴らが俺とセリカに挨拶ついでにまた来ることになったんだ。このサンドイッチとか頼んでいいか?」



 お腹が落ち着いてからのエディオスさんからのお願いに。


 僕は、強く頷いた。

次回は木曜日〜

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