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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十四章 異界の春へ
409/616

409.美味しいフルーツサンド作り-①

お待たせ致しましたー

 何があったのか……聞いていいかわからない。


 ううん、聞いてよくないのかも。


 もしかしたら……去年一度だけ、神域でお会いしたレイアークさんとかと何かあったかもしれないし。そうだとしたら……僕なんかが踏み込んでよくない。


 だから、知らんぷりをしようと思う。


 そう誤魔化すためにも、今日作る料理を頑張らなくちゃ!!


 ピッツァについてはいつも通りでいいから……。



「……ふむ。四角パンは普通ですが、具材をあえて果物や生クリームに?」

「カスタードでこってりにするのも美味しいですよ?」

「興味深いですね……」



 クリームについては、マリウスさん達にお願いしたらささっと出来ちゃったので……出来上がったそれを使い、洗ったプチカこと苺ちゃん達を切らずに使うのだ。



「……カティアちゃん? プチカ切らないの?」

「挟んでから切るんです」



 まだちょっと、調理台には背が足りないので前よりは小さな台に乗ってからライガーさんの質問に答えた。



「切りにくくない?」

「こう言うものなんですよ」

「へぇ?」



 食パンにクリームをたっぷり塗り、大ぶりの苺を……断面を意識した配置に並べて。上からクリームをたっぷりかけ。また食パンで蓋をして……クッキングシート的な紙で包み、ライガーさんに冷却の少し強めの魔法をかけてもらう。


 これを……苺の配置を意識しながら、紙の上から切れば。



「ふゅふゅぅ!!」



 クラウが驚くのも無理がないってくらいに。


 大きな苺が綺麗に並んだフルーツサンドイッチの出来上がりとなった!



「へぇ? たしかに可愛いね?」



 ライガーさんもだけど、後ろにいたフィーさんも手を叩いてくれたよ?



「カティア〜、これで出来上がり?」

「はい。プチカ以外にもアルグタ(キウイ)とかでも出来ますけど」



 今はキウイのシーズンじゃないので、流石に出来ない。


 そう思っていると、マリウスさんがピュッと消えてすぐに戻ってきた。



「カティアさん! こちらはどうでしょうか?」



 と、持ってきてくださったのは……缶詰ではないけど、缶詰の蓋がないようにたっぷりのシロップの中に、沈んでいるキウイの丸ごと入った姿が!



「……これは?」

「アルグタを甘く使う方法を、カティアさんに教えていただけたので……このような使い方もあるかと思って試作していたのですよ。味は、かなり満足のいくものでした」



 たしかに、フルーツサンドにはシロップ漬けの果物もよく合う。キウイは生が多いけど、これは使えるかもしれない。


 ただ、味見も兼ねて皆でスライスしたものを食べると……適度な酸味も残っていたので、大変美味しゅうございました!!

次回は火曜日〜

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