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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十三章 神王の御名手
399/616

399.神の昏睡?

お待たせ致しましたー

 ひとしきり、笑い終えた後に……それは起こった。



「「フィー!!?」」

「「フィルザス様!?」」



 何事!? と皆さんの声に振り返れば……フィーさんが何故か、倒れたのかサイノスさんに抱えられていたのだ。



「フィーさん!?」

「ふゅふゅぅ!?」



 僕らが近くに駆け寄っても、フィーさんはぴくりとも動かなかった。


 その代わりに。



「くぴ〜〜〜〜……」



 って、可愛らしい声で寝息を立てただけだった。



「「「「「「……………………」」」」」」」



 流石に、僕らはびっくりして声を上げたりはしなかったけど……変な空気になった。



「……おい、おい。フィー?」



 エディオスさんがフィーさんのほっぺをぺちぺち叩いても、フィーさんはむにゃむにゃするだけでした。



「ふむ。儂の憶測じゃが……」



 レストラーゼさんが何か思いついたのか、顎に手を添えられていた。



「何か思い当たるんですか!?」

「うむ。フィーはこの世界でただひとりの神。そして、御名手(みなて)の儀式は基本的にフィーの力がなければ成立せん。その儀式が……日数をまたいでもかなり頻繁にあった。とくれば、かなりの疲労があったのじゃろう」

「……疲れただけ」

「儂も付き合いは長いが、ここまで儀式が続いたことはないからなあ?」



 とは言え、ものすごく慌てることはないみたい?


 とりあえず、サイノスさんがアナさんのベッドに寝かせてもフィーさんはちっとも起きなかった。



「なんっつーか、調子狂うな?」



 エディオスさんが言うのもちょっとだけわかる。


 いつも元気で食欲旺盛で、わんぱく小僧って言葉が似合う美少年神様なのに……こんなに大人しく寝てるのが珍しいんだもの。



「……そうじゃな? 飲み比べでも、儂が若い頃はいつも儂が負けておったわい」

「……じい様が?」

「「マジかよ」」



 と言うことは、レストラーゼさんもそれなりにお酒が強いのかな??



「先先代の酒豪のお噂はかねがね……それに勝てるフィーは、唯一神だからって理由で片付けられそうにないわね?」



 ファルミアさんが呆れながら言うってことは、相当なみたいです……。



(んー?)



 ちらっとフィーさんを見た時に。


 フィーさんを……薄い虹色の光が包んだように見えた?


 他の人達は気づいていないようで、ふるふるとあちこちを見ていると。



「……今のは」



 僕の隣に、いつのまにか立っていたセヴィルさんは気づいていたみたい?



「……セヴィルさん」

「……カティアも気づいたか?」

「皆さんに言います?」

「いや……少し様子を見よう」

「わかりました」



 だけど、エディオスさんとかがフィーさんのほっぺをむぎゅむぎゅ引っ張るのは止めに行きましたが!

次回は日曜日〜

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