395.確認してもらう
お待たせ致しましたー
「さあ! 御髪も!!」
「軽くメイクしちゃいましょうか?」
「ティアラなどはこちらでも」
「僕、記憶操作してからエディ達呼んでくるー!!」
などなどなど。
色々やる気スイッチが入ってしまったようで、皆さんテキパキと動かれたのでした。
「ふーゅ、ふゅぅ!!」
クラウは嬉しいのか、どこで覚えたのか盆踊りのように体を揺らしていた。可愛いからいいけど。
「カティに変化があったって!?」
真っ先にやってきた男性は、ユティリウスさんだった。その後ろには、何故かイシャールさん?
「お? マジででかくなってんなぁ?」
部屋の中に入って来られると、イシャールさんは身長とか体格がサイノスさんくらい凄いから……数歩で僕のとこまでやってきた。
「……まだ、元の大きさじゃないですけど」
「けど良いことだろ? ゼルには……まだ見せてねぇのか?」
「はい。……イシャールさんは、何故?」
「あ? フィーが驚くことがめちゃくちゃあるから来いって、中層から引っ張り出された」
セリカさんとエディオスさんのことだよなあ……と、セリカさんに目配せすれば。
セリカさんはいくらか顔を青くされていました。
「わー! わー!! ほんとにカティがおっきくなってる!! 150くらい?」
「だよなあ?」
前もおばあちゃんくらいだったけど、とうとう仙人枠越えたの、僕!?
「おい! カティアに何かあったって!!」
「カティア!?」
と、ここでエディオスさんやセヴィルさん達も来たので……最後に、フィーさんはサイノスさんを連れて戻ってきた。アナさんのお部屋だけど、ドレスとかがあるから大人数が入るとちょっと窮屈になった。
「じゃじゃーん! カティアが150くらいまで成長の封印が解けたんだ!!」
フィーさんがぱぱっと僕のとこまでやってきて、テレビ番組のように僕の変化を紹介した。……絶対、レイアークさんの影響だと思う。
「「……マジかよ」」
「…………」
呆然としてるエディオスさん達とは違う反応をされているだろう、セヴィルさんを見ると。
このお城で、再会(?)をしたあの時以上に。
口をわなわなさせて、お顔が高熱を出したかと思うくらいめちゃくちゃ真っ赤になっていました。
「っかし、原因わかんねぇのか?」
僕の変化にもう慣れたのか、イシャールさんはぽんぽんと僕の頭を撫でてくださった。フィーさんより近くはないけど、今の僕は彼の腰上近くまで成長したので、ちょっと新鮮。
「わかんないんだよねぇ? 言えることは一時的じゃないってくらい」
「ほー? んじゃ、ずっとこれか……もっとでかくなるのか?」
「イシャールとかの魔眼では?」
「まだダブった姿はそのまんまだな?」
「……ええ」
セリカさんにも目配せされると、セリカさんも強く頷いた。
「ところで、こりゃアナの『あれ』だろうが……カティアのために用意したのか??」
この部屋の今の事情を知らないイシャールさんが見渡していると……エディオスさんが少し逃げそうになっていたのをサイノスさんが首根っこ掴みました。
次回は火曜日〜