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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十三章 神王の御名手
393/616

393.純白のドレス-②

お待たせ致しましたー



変換(アイゼン)



 ファルミアさんが呪文を唱えたことで。


 今の僕には大き過ぎる純白のドレスを……魔術の作用で、どんどん小さくなっていく。出来上がったのは、子供ドレスサイズのものになったのだ。



「さあ、カティアさん! お召替えを!!」



 アナさんは僕を着飾らせる気満々だ。セリカさんと言えば、今お着替えするのにフィッティングルームらしいところに行かれているらしい。



「……着なきゃですか」

「カティが気になったんでしょう? ゼルの横に並ぶにはぴったりよ」



 セヴィルさんの隣に……。


 さっきもちょっとだけ考えちゃったけど……これを着て、セヴィルさんの隣に立てば見劣りしないだろうか?


 もちろん、今の僕は子供だから完全には無理でも。


 御名手(みなて)って、婚約者の関係にきちんとなれた今なら。


 僕は、少しでも自信が持てるかもしれない。



「……着ます」



 ティアラとかは装着の仕方がわからないからあとだけど、ドレスに着替えるのは何度か経験しているので大丈夫。


 ファルミアさんからドレスを受け取り、交代のようにクラウを預けてからフィッティングルームに向かう。仮設とは言え、立派なそれに……多分セリカさんが着替えているのとは別の部屋に入り。


 中には、着ていたものを置いておける籠もあったので、チュニックとかを脱いで入れておいた。


 そのあとに、よっこいしょとドレスを手に取ったら?



「……あれ??」



 きちんとサイズ変更したはずなのに……きつい?


 腕もだけど、襟のところも頭が通らない……どうして??



「……あれれ??」



 ドレスを一度脱ぎ、腕を見たら。


 子供サイズはサイズだけど……少しだけ腕が太くなった??


 真っ白だけど……伸びてる??


 フィッティングルームの中にある姿見くらいの壁に設置された鏡を見ると。



「ふにゃああああああああ!!?」



 顔も、髪も、体のあちこちが。


 小学校低学年サイズから、一気に高学年サイズにまで成長した僕が写っていたのでした!!?



「カティ!? どうしたの!!?」

「カティアさん!!?」

「カティアちゃん!!」

「ふゅふゅぅ!?」



 一大事だと、フィッティングルームのカーテンを開けてくれたファルミアさん達の目にも。


 僕が成長した姿を見られ、お互いに顔をポカーンとさせるしか出来ませんでした……。



「「どういうこと??」」

「カティア……さんですわよね??」

「ふーゅぅ!」



 ポカーンとされている皆さんを他所に、クラウだけは嬉しかったのか僕に抱きついてきた。大きくなったせいか、少し抱っこするのが楽だった。


次回は水曜日〜

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