385.大きなピッツァを作ろう-①
お待たせ致しましたー
◆◇◆
「……なんですって!?」
「まあ!?」
食堂で四凶さん達とのんびりしていたらしいファルミアさんとアナさんに、フィーさんとセリカさん達のことをお伝えすると。
ファルミアさんは紅茶のカップを落としかけて、アナさんはほっぺを赤くしながら喜んでくださった。
「やったね! やったよ!! これはもうお祝いだ!!」
「ですわね!! ですわよね!! フィルザス神様!! いかがなさいます!?」
「アナはセリカの着せ替えごっこしていいと思うよ!?」
「では、コロネにも伝えて準備をしてきますわ!!」
と言って、アナさんはダッシュで食堂から出て行かれた。行動力があり過ぎだなあ……相変わらず。
「これは……世界各国が揺れる事態だわ!? フィー!? それは本当なの!!?」
「ほんとの本当だよ? いやぁ……まさか、あんなにもすんなり行くとは思わなかったけど」
「で、私は何か出来るのかしら?」
「カティアの手伝いだよ」
「カティの?」
「ピッツァはピッツァでも、特別なピッツァを作ろうかと!」
僕が挙手すると、ファルミアさんは興味ありげに僕を見てくれた。
「まあ? いつもと違うのかしら?」
「ファルミアさん。ピッツァはイタリアが発祥なのはわかりますよね?」
「ええ、もちろん」
「イタリアだと、お祝いごとに出す大きなピッツァがあるんです!」
「ん? サイズを大きくするのかしら?」
「はい。こちらの長いテーブルを使って」
「……えぇ??」
一枚を大きく広げるのだけではなく。
複数を合わせて、たくさんの味が楽しめるピッツァを作ろうとしているのだ。
いつ、エディオスさん達がここに来るかはわからないけど……夕方には来てくれると思う。
とりあえずは、セヴィルさんがこっそり確認しには行ってるけれど。
「や? 何か楽しそうな話してるね?」
もう少し詳しく説明をしようとした時に、ユティリウスさんがいらっしゃった。
「由々しき事態よ、リース!!」
「ミーア??」
「エディとセリカが御名手の儀式をしたそうよ!!」
「本当かい!?」
「マジマジ!!」
フィーさんが手を挙げると、ユティリウスさんはそれを見てタッチをされた。テンション高いなあ……。
「ふゅぅ。ふゅふゅぅ!」
クラウも嬉しいのか、僕の腕の中できゃっきゃとはしゃいでいた。
「俺になにか出来ることない!?」
「じゃ、リースにもこれから作るピッツァを手伝ってもらいましょう?」
「? ミーアがいるなら大丈夫じゃないのかい?」
「いえいえ。人手が多いのは嬉しいです。四凶さん達にもお願いしていいですか?」
「構わなくてよ?」
「「「「是」」」」」
そうと決まれば……まずは、生地の仕込みから。
四凶さん達に、こねる作業をお願いして……フィーさんとユティリウスさんにはソースを。
時間も限られているから、チャチャっと済ませていきます!!
次回は日曜日〜