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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十二章 異界の年明け
384/616

384.知らされる

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆













 僕が自室でセヴィルさんとお茶会を開くってタイミングに。


 いきなり……扉が大きく開いて、何事だとセヴィルさんと振り返れば。



「ぜー……ぜー…………」



 全力疾走でもしたのか、黒髪黒服のフィーさんが入り口前で大きく肩で息をしていた。



「……フィーさん?」

「ふゅ?」

「フィルザス神……?」



 僕らが揃って声をかけたら……フィーさんは上半身を起こして、親指を立てた。



「やったよ!! とうとうやったよ!!」

「なにをですか?」

「ふゅ?」

「エディとセリカだよ!!」



 その言葉に、僕は座ろうとしていた椅子から降りて……ダッシュでフィーさんの近くまで走った。



「も、もしかして、もしかしなくとも!?」

「うん……うん! 御名手(みなて)の儀式完了ぉ!!」

「それは本当か!?」



 流石に、内容も内容なのでセヴィルさんも席から立ち上がった。


 僕はフィーさんとハイタッチすると、お互いに『えへへ』と笑い合った。



「良かったですね! 本当に!!」

「いやぁ……場所が場所だったし、あそこでするとは思わなかったけどぉ」

「……執務のお部屋でですか?」

「うん。こっそり覗いてたけど……セリカが告白してから、ちょっとだけエディがハメ外した」

「え!?」

「大丈夫。額に口付けしただけ」

「……それでも」



 セリカさん……ちゃんと伝えたんだ。エディオスさんが好きってこと。


 パウンドケーキのお陰かはわからないけど……うまくいったんだ。御名手の儀式もしたんなら、これはもう確実だ。



「……神王の御名手が見つかったとなれば。忙しくなるな」

「そだねー?」



 セヴィルさんもこちらに来ると、ちょっと疲れたようなため息を吐いた。



「忙しい、ですか?」

「世界各国に……識札以上の通達を送らねばならない。加えて、婚約時間をどれくらい設けるかなどもな」

「エディのことだから、ひと月も待てないんじゃない?」

「……その可能性は高い」



 とりあえず、色々計画がおじゃんになったこともあったけど……無事に結ばれてよかった。


 僕に出来ることと言えば。



「お祝いですね!!」



 得意のピッツァなどの料理でおもてなしをするだけでも。


 けど、最近立て続けにピッツァばっかりだった。お祝いが重なるくらいあったから。


 でも、僕の得意と言えばピッツァ。


 となればひとつ……。


 イタリアでは、お祝いなどに用意されると言うあのピッツァを再現してみよう!!



「あ、カティア。なんか面白そうなこと考えてる?」

「はい! 盛大にお祝いするのに、大きなピッツァを考えています!!」

「んー? 四角パンの?」

「いえいえ。食堂の長いテーブルを使ったものです」



 修行時代も手伝った程度だけど……何とかなるはず!!

次回は木曜日〜

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