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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十二章 異界の年明け
376/616

376.バレンタインへ-①

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 バレンタインの時期も近いと言うことで。


 アナさんもだけど、セリカさんもお呼びして。マリウスさん専用の調理場をお借りしまして。


 チョコレート作りに挑むわけです!!



「以前にも話したけれど……今日はココルルのお菓子を作るわ。来るべき……蒼の世界にとっては、『バレンタイン』と言う時期のために!!」

「はい!」

「ファルミア様。どのようなイベントですの?」

「砕けて言うと……大切な人に、ココルルのお菓子を贈ることよ。女が男へ。逆もなくはないけれど……基本的に女からよ」

「「え」」

「リュシアにはサイノスがいるでしょう? セリカは……当然、エディね?」

「え、え!?」

「素晴らしいですわ! ファルミア様!!」

「リュシア達は初心者だから……トリュフチョコか生チョコね?」

「あ、あ、あの!!」

「この中で、あと結ばれていないのはあなただけよ? セリカ?」

「わ、わ、わ!」

御名手(みなて)じゃないからとでも言いたいでしょうけど。可能性もないまま、じっと傍観するのもよくなくてよ?」

「…………」



 さすがは、ファルミアさん。


 セリカさんくらい大変な思いをして、今の王妃様の地位にいるから説得力が違う。


 アナさんも、同じ気持ちなのか首を縦に振っていた。


 僕も強く頷くと……セリカさんはようやく頷いて、チョコレート作りに取り掛かることになりました!



「まずは……ココルルをとにかくたくさん刻みます」



 チョコチップクッキーなら、セヴィルさんも食べられると思い出して、僕はそれを。他の皆さんはトリュフだったりのチョコレートのお菓子作りをすることになった。


 アナさんが少し包丁使いが心配だったが……セリカさんは慣れているので、ザクザクと刻んでいく。


 エディオスさんに、どんな気持ちで渡すのかな?



「リュシアはトリュフだから……これを溶かして、ある程度固まったら丸めるの」

「刻む前ではいけませんのね?」

「玉のように丸めるためよ? 手の熱で溶けるなんてたかがしれてるわ」

「わかりましたわ」

「……ファルミア様。こちらは」

「そっちも生地に溶かし込むのに、ある程度湯煎で溶かす必要はあるわ。リュシア? 直接溶かすのではなくてよ?」

「……はい」



 本当にお料理をしない人からすると、直火でチョコを溶かした方がいいと思っちゃうんだよね?



「ふゅふゅ?」



 クラウは、僕の頭の上で今もくてんってなっています。だから、刻んだチョコレートのひとつを口に入れてあげたらすごく喜んでくれた。



(セヴィルさん……喜んでくれるかなあ?)



 一番に喜んで欲しいのは、大好きな人。


 まだ体は元に戻れないけど……好きな人には、美味しいもので喜んで欲しかった。

次回は月曜日〜

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