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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十二章 異界の年明け
375/616

375.あと残すは

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆










 シカゴ風ピッツァもだけど、デザートピッツァも堪能していただき。


 ヴァスシードの皆さんも交えての、婚約おめでとうパーティーは無事に終わりましたので。


 御名手(みなて)と公表出来ていないのは、あとはエディオスさんとセリカさんだけど……このおふたりは、他の方々よりも厄介だ。


 なにせ、セリカさんがお貴族さんに戻るまでもある意味シンデレラストーリー。エディオスさんが片想いを自覚したのが、まだ数ヶ月程度。


 ここから……結ばれても、問題がもうひとつあるのだ。


 セリカさんのお兄さんである、イシャールさんだ。



「……そうねぇ?」



 パーティー後に、まだ滞在されると言うファルミアさんを僕の部屋にお呼びして。


 簡単なお茶会をしながら、ある意味作戦会議をすることになりました。



「お互い両想いですのに……障害物が大きくて大変なんです」

「最終的に、イシャールはなんとかなると思うわ。けど……お互いの気持ちを素直に面に出来ないのは厄介ね?」

「……イシャールさんが、大丈夫ですか?」

「なんだかんだ言いつつも。彼なら、自分の幸せを掴んだんだから……妹の幸せを願うくらい普通のはずよ? それに、逆に気づいている可能性もあるわ」

「……幼馴染みさんだから?」

「そうね。だからこそ……殴り合いは多少あるでしょうけど、認めなくもないと思うわ」



 僕以上に、イシャールさんとは交友関係でいらっしゃるファルミアさんだから断言出来るのだろう。そう思えば、僕もちょっとだけ安心出来た。けど、殴り合いはあんまり見たくないなあ……。



「ふゅふゅぅ!」



 僕の膝に乗っていたクラウも、大丈夫だと言わんばかりに大きく頷いた。


 大きくなっても、仕草とかは相変わらずなので僕はヨシヨシと撫でてあげる。



「クラウも応援してくれて? ありがとう」

「ふゅ!」



 ファルミアさんにも撫でてもらうと、嬉しそうに手に頭を軽く押し付けていたのだ。



「デートプランも、合同にしたのは……結局ダメでしたし」

「だとすれば……やっぱり、バレンタインよ。カティ?」

「ですかね?」



 僕はセヴィルさんへのプレゼントは出来たし、あとはチョコレートのお菓子を作るだけだけど。


 まだまだ甘いものが得意でいない彼に……どんなチョコレートを贈ろう?


 ピッカンテオイルに使った、あの青い唐辛子を使ったチョコレート?


 僕も出来れば味見したいけど……あれは火を噴くような辛さだったから、ひと欠片でもご遠慮したい。


 けど……美味しいものを食べて欲しいと言うループが!



「……とりあえず、セリカも呼びましょう? あと、リュシアも」

「アナさんも?」

「サイノスと結ばれたとは言え、仲間はずれは良くなくてよ?」

「そうですね?」



 アナさんも、きっとバレンタインにサイノスさんへのプレゼントを用意したいだろうし。

次回は金曜日〜

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