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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十二章 異界の年明け
373/616

373.順調

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 立て続け……とは言え、いいこと続きだ。



(いやぁ……良かった良かった)



 ジェイルさんとシェイルさんの御名手(みなて)の儀式も、フィーさんが間に合ったことでひと段落ついたし。


 エディオスさんがちょっと大変になるらしいけど……あと、残すはエディオスさんとセリカさんだ。早いこと気持ちを交わして欲しいが……こればっかりは、イシャールさん達のように簡単にはいかない。


 世界を統べる王様と、一時期離れていたとは言え、その王様の親族にもなる御令嬢との恋。


 お互い両片想いとは言えど……離れていた期間がそこそこ長い。エディオスさんは、その片想いについてはまだ最近気づいたばかり。


 つい最近、僕とセヴィルさんがきちんと思いを交わしても……おふたりの方は相変わらずらしい。


 それについての、助っ人をどうにか確保しようとは思ったんだけど。



「カティア〜〜!! ピッツァ作ろう〜〜!!」



 助っ人の、代表でもあるフィーさんが……僕がサイノスさんと一緒にいる時に、いきなりテレポート魔術でご登場されたのだ。



「……今ですか?」

「ほら! シェイル達の御名手の儀式も終わったんだし……お祝いに作ってあげようよ。イシャール達にも!!」

「あ、それはたしかに」



 イシャールさん達にもお祝いについて何も出来ていなかったから……いいかもしれない。


 それと……つわりと戦っていらっしゃる、ファルミアさんもそろそろヴァスシードに帰られちゃう。


 その前に……一度は、ピッツァを振る舞おう!!



「素晴らしい提案よ、カティ!!」



 今日は体調がよろしいのか、ファルミアさんは乗り気でいらっしゃった。



「あんまり無茶してはいけませんよ?」

「とりあえずは大丈夫よ? それに……私もピザトースト以外のピザを食べたいわ!!」

「まずは……試作からですね!」



 生地の仕込みなどは、主にフィーさんとファルミアさんの時間操作で楽ちんに。


 トマトソースにジェノベーゼはささっと。


 具材もいつも通りに……といきたいが、僕らが食べ慣れているのをイシャールさん達に出していいのか悩む。悩むけど……まずは王道がいいかと落ち着くことになり。


 先に普通のピッツァを焼いたら……祝うメンバー分だけは、食パンでシカゴ風ピッツァを仕込んだよ?



「……ここ来んの、久しぶりだなあ?」



 第一陣を食堂に持って行くと、既にイシャールさん達が揃っていた。イシャールさん以外は初めて来るのか、物凄くそわそわしていたけれど。



「お待たせ致しました! お祝いのピッツァです!!」



 だから僕は、緊張をほぐせるようにピッツァを持って行くだけだ!!

次回は土曜日〜

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