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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十二章 異界の年明け
369/616

369.はやく行け

お待たせ致しましたー

 それともうひとつ。


 肝心の……シェイルさんとのことだ。


 執務室には、今僕とサイノスさんにジェイルさん……おまけにクラウがいるだけ。


 御名手(みなて)の事実は言えないけど、シェイルさんをフォローはしたい。


 なんで、そんな毎回毎回、シェイルさんを叱っちゃうとかね?




「ところで、ジェイルさん」

「? ああ」

「ちょっと小耳に挟んだんですが……シェイルさんに、よく怒っていると」

「!!? そ……れ、は」

「僕のとこに来て……泣いていましたよ?」

「!!?」



 効果的面……めちゃくちゃ焦って、冷や汗ダーダーのご様子。


 サイノス散々には聞いてたけど、めちゃくちゃ気にされているみたい。


 特に『泣いてた』は大打撃だった模様。



「注意とか、お叱りはわかりますが……毎回毎回は、もうちょっと加減を考えては?? 女性を泣かせる男性は嫌われますよ?」



 実際、逆に好きだからどう対処すればいいか悩んでいるとかは言いません。


 ジェイルさんは……顔を赤くしたり、青くしたりとお忙しいようでした。見ててちょっと面白いけど、サイノスさんがこん、と軽くジェイルさんの頭を突いた。



「カティアの言う通りだぜ? 無闇やたら叱っているわけじゃないにしても……カティアに泣きつきに行くんだ。お前さんに嫌われているんじゃないとか思っているんじゃねーか?」

「き、嫌わ!?」

「いや、逆なのは知ってるけどよ?」

「か、カティア嬢の前で!?」

「僕のことはどうでもいいですから。とりあえず……まずは謝りましょう」



 もちろん、理由もなく怒っていたわけじゃないにしても……女性を泣かせるくらい落ち込ませるのはいただけない。


 僕も、クラウを抱っこしながら大きくため息吐いちゃうくらいだよ?



「……あやま……いや、だが」



 うじうじしている男の人は、嫌われるとかツッコミ親友はよく言ってたけど。


 こう言う人かぁ……と、僕はジェイルさんに近づいて、届きにくかったが、屈んでいた彼の顔をぺちっと叩いた。



「カティア?」

「……カティア嬢?」

「遅い方がまずいんですよ? 早く解決した方がいいに決まってます!」

「ふゅ」

「…………わ、わかった」



 あとは、ジェイルさんがうまく告白して……フィーさんお墨付きの儀式が行えれば。


 万々歳というわけだ!


 ジェイルさんは若干駆け足で、執務室を出て行ったよ?



「うまく行くといいですね?」

「フィーも忙しくなるなあ?」

「…………エディオスさん達はどうなるんでしょうか?」

「あいつらはなあ?」



 僕としては、一番気になる人達にもはやく幸せになってほしいです。

次回は月曜日〜

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