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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十二章 異界の年明け
365/616

365.こちらでも相談

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆










 何故、こうなってしまったのかな??



「……聞いてやぁ。カティアちゃぁん!!」



 城内を、成長したクラウを頭に乗せながらお散歩していると……ちょっと、お久しぶりの人とお会い出来たんです。



「どうしたんですか? シェイルさん」

「ふゅぅ?」



 僕に泣きつきにくるようなお顔でいたから、ちょっとビックリしちゃったよ。


 ただ、お話を聞くに廊下だと色々目立つから……中層の食堂にお邪魔させていただくことになった。


 中は人であふれているから、ちょっとした隠れ蓑にはなるだろう。


 けど、僕は仕事はともかく、利用するのは初めてだったから……シェイルさんに教わりながら、飲み物をホットココアにすることにした。背丈の関係でカウンターには届かないから、シェイルさんに運んでもらったけどね?


 クラウにはオレンジジュースだ。


 ちょっと奥の方の席に腰掛けて……シェイルさんもコーヒーを口にされてから、またしょぼんとテーブルに顔をこすりつけた。



「はぁ……うち、嫌われてんのかなあ?」

「…………どなたに?」

「ふゅ?」



 なんとなく、だけど……その内容がわかってきた。


 この前、フィーさんとフォックスさんに聞いたことがあるからだけど。



「……副将軍」

「ジェイルさんに??」

「今日も……めっちゃ厳しく叱られたんや!!」



 これはこれは……。


 僕が一応……お子ちゃまなのに、全然お子ちゃまらしくない性格をしているから……相談に乗って欲しいのかも。


 僕も、そんなにジェイルさんと会っていないけど……前に話した、メープルシロップがどうなったか聞いていないなあ??



「けど……理由があって、厳しくされたのでは?」

「…………そう思うん??」

「…………僕も、たとえば……セヴィルさんから理由もなく怒られませんし」



 まず、怒られたことはほとんどないけど……例えに出して、ごめんなさい。セヴィルさん……。



「か……閣下、が……カティアちゃんに!?」

「例え!! 例えですから!!」

「せやけど……閣下がカティアちゃんに?? まったく想像出来んわ……」

「ま、まあ……ジェイルさんと僕はあんまり接点ないですけど。僕を助けてくれた時も、無闇に怒るような人ではなかったですし」

「……それは、カティアちゃんやからと思うで?」

「僕だから??」

「カティアちゃんは、めちゃくちゃ可愛ええからな!!」



 それは僕が子供の外見だからだと思うけど……こじれそうになるので、言うのをやめておいた。



「……シェイルさんも可愛い方だと思うんですけど?」

「……おおきに。あ〜〜……閣下にどうアピールしたらええんや?」



 だから、外見とは無相応な相談事を何故僕に!?


 僕が、セヴィルさんの御名手(みなて)と言うことと、お、お付き合いを始めたことは……知らないはず。


 それか、僕がジェイルさんと接点があった子供だから??


 ホットココアを飲みながら考えたけど……さっぱり、わかりましぇん!!

次回は水曜日〜

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