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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十二章 異界の年明け
358/616

358.夢の狭間(クラウ視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(クラウ視点)









 よかった。


 本当に良かった。


 セヴィルとカティアが……想いを打ち明けて、御名手(みなて)として一緒にいられるのがだ。


 僕も、少しだけど貢献したからね? えっへん!


 最近……ご飯は相変わらず食べているけど、だいぶ眠い。


 気づいたら、寝ていることの方が多いくらい。


 けど、いい気持ちだから何だっていい。


 うつらうつら寝ていると、ちょっと懐かしい気配もしたが……ゆっくり、眠りの底に落ちて行く。


 落ちて落ちて……ぽふん、って身体が落ちた時には。意識はあるのに身体が少し揺れる以外、暗いどこかにいるように感じた。


 これは……夢?



『そうじゃ。夢を通じて、ワシが話しかけておる』



 初めて聞くのに、初めての感じじゃない。


 おじいさんの声だけど……美味しいご飯を時々くれるレストラーゼでもない。


 顔を上げれば、レストラーゼと似た年齢に見える……白い服を着た誰かがいた。



「ふゅ(だーれ?)」

『ワシは……お主を、カティアに託した者じゃ。フィーのおじいちゃんじゃよ』

「ふーゅ!(おじいちゃん!?)」



 と言うことは、最高神様のさらに上の最高神様!?


 びっくりして、けきゅって変な音を出しちゃったけど……おじいさん最高神様は全然気にされないように、僕の頭を撫でてくださった。



『ほっほ。そう呼んで構わん。あの子への封印……どうやらお主の成長も相まって、随分と良い方向へ導いてくれた。であれば……あとは、あの子の成長を促すだけじゃ』

「ふゅゆ(どういうこと??)」

『簡単に言えば……ワシら神がかけた封印を、ほんの少しずつほどくのじゃ』



 それって!!


 僕がジタバタすると、おじいちゃんは僕をまたぽんぽんと撫でてくれた。



「ふゅぅ!(カティアの身体が元に……ううん。大きくなるの!?)」

『魂と……まずはお主の成長を促す。その上での波長を合わせれば、じゃが。じゃから、まずはお主からじゃよ、クラウ』

「ふゅ!(うん!)」



 カティアに抱っこされるのは大好きだけど。


 カティアが大きくなれるなら、きっとまた抱っこしてもらえるはず。


 だから、おじいちゃんに強く頷くと……頭を撫でてもらっている手から、ちょっとずつあったかくなってきた!?

次回は水曜日〜

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