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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十一章 異界の年の瀬
353/616

353.親が先に知る

お待たせ致しましたー

 なんで、フォックスさんがここに??


 普段は……たしか、セリカさんを護衛されていたはず??


 それに、僕の護衛は……一応娘さんのシェイルさんことシェイリティーヌさんが務めているんじゃ??


 僕の頭の中で、はてなマークが飛び交っている間に……フィーさんは『ふふん』と笑いながら、フォックスさんにハリセンで軽く叩いていらっしゃった。



「……聞いてた?」

「…………はい。とりあえず、は」

「……僕が言おうとしてた子は?」

「……ここに呼ばれたことで、なんとなく」



 とんとん拍子で話が進んでいくけど……僕にはまださっぱりだった。



「相手……誰だと思う?」

「……そこは……まだ」

「んふふ〜!! カティアは誰だと思う?」



 いきなり僕に話題を振られても、僕は全然誰のことだかわからないので首を強く横に振る。



「そもそも、どなたのことを言っているんですか?」

「鈍いなあ? フォックス呼んだ時点で、片方は気づかない??」

「…………え、シェイル……さん?」

「そうそう」



 なるほど、それは納得が出来た。


 しかし……お父さんの前で、娘さんのプライバシーに関係することを言っていいのだろうか?


 今更感はめちゃくちゃあるけども。



「……お相手?」



 それもだが、フィーさんの謎かけのような質問の意味が全然わからない。


 シェイルさんは、ちょっとドジなところはあるけど……基本的にいい人だ。関西弁丸出しな時はお茶目さんな部分もあるし……可愛い人だとも思う。


 ただ……御名手のお相手については全然思い当たらない。



「あのぉ……フィルザス様?」



 フォックスさんは思い当たるようで、フィーさんに声をかけていた。



「んー?」

「もしかして……ベルナーレ閣下?」

「ぴんぽーん!!」

「……ベルナーレ??」

「カティア忘れちゃった? ここの収穫祭で君を見つけてくれた、ジェイルだよ?」

「ジェイルさん!?」



 あんまりにも会わないから、苗字をすっかり忘れていた……。


 けど……シェイルさんのお相手が、ジェイルさん??


 凄い組み合わせだ……主に、性格についてだけど。



「いやぁ……まさか、うちの子が副将軍閣下と? いっつもあいつ閣下にど叱られてんのに」

「普段の態度と御名手(みなて)は関係ないでしょ?」

「……そうですねぇ。持ち場急に変えさせて良かったですわ」

「シェイル本人には、まだ自覚あるようでないもんね?」

「え……。じゃあ、ジェイルさんの方は?」

「不器用なりに、頑張っているらしいよ?」



 ほとんど会っていないのは、フィーさんも同じのはずなのに……。そこは、神様のお仕事らしくきちんとされているのだろう。


 とりあえず……イシャールさん達が無事にお付き合いを始められるようで、僕は少しホッと出来た。

次回は火曜日〜

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