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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十一章 異界の年の瀬
341/616

341.友人からまた報告(ファルミア視点)

間違えていました


上げ直します








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(ファルミア視点)











 少し前に引き続き……またもや、友人からの知らせに私は卒倒しかけたわ!?



「な……なん、ですって!!?」



 私は神王国にいる友人、カティからの手紙……識札の内容を見て、意識が彼方に飛んで行ってしまうかと思ったわ!!



「この前自覚? したのに……もう、もう、ゼルに告白したんですってぇ!?」



 状況などはすべて書かれているとは言え。


 何故……何故!!?



「なんで、私がいないところでぽんぽんと進展してるのよぉ!!?」



 是非とも、その現場に居て盛大にお祝いしたかったのに!!


 カティもカティだわ……体調を崩したのは仕方がないにしても、寝言でゼルに告白しちゃうだなんて……お茶目さんだわ!!



「……ファル、騒ぎ過ぎだ。腹の子に障る」



 今日の護衛である、窮奇(きゅうき)は私の様子を見て嘆息していたわ……。



「だって、だって!! 友人の恋の成就の瞬間なのよ!? ああ!! スマホとかがあれば、写メやムービー撮ったのにぃ!!」

「……そのような魔導具はない」

「わかっているわよ」



 自分で開発しようにも、料理以外だとなかなか再現が難しいし専門外だ。だから……娯楽とかがポンジャンもどきとかしかないこので、あとは出来て手芸程度。


 刺繍とかはマナーレッスンとかで覚えたけれど……それも今もやっているが、やり続けて飽きてきたところだ。



(それに、出来ることはまだあるわ)



 カティが知らせてくれた内容には、ゼルの誕生日プレゼントについてだ。


 日本で言うバレンタインに近いシーズンだから……どんな贈り物にすればいいのか悩んでいるみたい。


 リュシアとかは、ふたりが御名手(みなて)だから……本来は発表して祝いたいところだけど、カティの身体の封印はいまだに解けていないから我慢しているそうだ。


 私は、カティがゼルに告白したら……絵本とかの物語であるように、元の二十歳程度の姿に戻るかと思ったけど……フィーもわからないみたい。


 最高神がお手上げだと、転生者だけの私だってわからないわ……。



「ミーア!! カティから凄い知らせがあったって、饕餮とうてつに聞いたんだけど!!」



 何をカティに提案してあげようかと言うところで、夫のリースが駆け込んできたわ。



「ええ。ゼルと……よーやく、ちゃんと婚約者になったのよ!!」

「おお!? これは盛大にお祝い」

「けど、まだ身体が戻ってないそうなのよ」

「えぇ〜??」



 リースとしても、盛大に喜びたかったでしょうに、私の追い打ちの言葉でナメクジのようにしおしおになったわ。



「まだ不確定要素は多いけど……ゼルの誕生日プレゼントには悩んでいるらしいの。新年にエディのところへ懐妊の報告を改めてするでしょう? その時に、カティにはチョコレート(ココルル)で作る美味しいお菓子を教える予定よ」

「ミーアが前に言ってた、『バレンタイン』だっけ?」

「そうね? リュシアはもうサイノスとくっついたし……あとはセリカね?」



 エディは自覚しても……セリカはカティとも違って、簡単には告げられないだろう。


 貴族に戻れても……人生の大半を市井として過ごしたのだから。


 まだ、セリカ自身が受け入れていないでしょうし……本当に、身分差って面倒だわ!!

次回は日曜日〜

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