336.神にも出来ない事(フィルザス視点)
お待たせ致しましたー
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(フィルザス視点)
ふふふ〜。
うふふ〜!!
セヴィルが戻ってきた。
めちゃくちゃ赤い顔になってて、面白かったけど……カティアにも、あの子がセヴィルに寝言で告白したことは伝えちゃったし……どうなるかなあ??
絶対……絶対、面白いことになること間違いなし!!
僕はカティアへのご飯を持って行ってあげたいが、セヴィルとの話もあるようだし……亜空間収納にご飯入れて置いてからエディの部屋に行ってみた。
今日は休暇日だから、自室に居るはず?
「エーディー!!」
バーン、って扉を開け放つと……エディはお酒でも飲んでいたのか、ぶーっと吹き出しちゃった。
「…………なんだよ、フィー……」
こっちはこっちで面白〜い!!
とりあえず、さっきセヴィルとすれ違ったことを言えば、『ああ』と頷いてくれた。
「どうなるかな、どうなるかなあ??」
「神のお前が言うかー?」
「神だけど、わからないもーん」
それは本当だ。
神だからって、関係などの縁を見抜くことは出来ても……先読みは極力しないように神々の決まりがあるので出来ない。
だから、アナ達の御名手の儀式も……機会を見計らって、慎重に取り行った。だからこそ、ふたりは今結ばれたんだ。
「そう言うもんなのか?」
「そう言うもんなんだよ」
「……俺のもか?」
「さぁね?」
実はすぐそばにいるとか。
お互い想いあっているとかは言えない。
まだエディは自覚したばっかりだし、セリカはずっとずっと抱えていたとは言え。
僕が伝えたら意味がない。
神の言葉とすれば良いだろうけど……御名手はそう言う方法で告げるのは良くない。
カティアについては、本当に封印のためとかがあったから……仕方なくだったもんね?
「つーか、もし付き合うことになったとして……カティアの身体どーなんだ??」
「そこなんだよね?」
クロノ兄様の治癒があっても、カティアの身体に直接的な変化があることはなかった。
けど……カティアの気持ちが表に出ても、僕が施した再封印が働かなかったと言うことは……封印の綻びがあっても大丈夫だと言うこと。
だから、身体はともかく、気持ちを通い合わせるのは大丈夫なはずだ。
「……ま、祝うか?」
「ちゃんと、ふたりが伝え合ったらね??」
「……覗きに行くか?」
「そーするぅ??」
なので、こそこそ〜っとカティアの部屋に行き、音を消して扉を開けてみたんだけど……カティア達はただだんまりで俯いているだけだった。
(ずっとあのまま!?)
どれだけうぶなの!? と思いっきり、ツッコミたかったし割り込むのを我慢したけどもぉ!!
次回は土曜日〜