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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十一章 異界の年の瀬
336/616

336.神にも出来ない事(フィルザス視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(フィルザス視点)










 ふふふ〜。


 うふふ〜!!


 セヴィルが戻ってきた。


 めちゃくちゃ赤い顔になってて、面白かったけど……カティアにも、あの子がセヴィルに寝言で告白したことは伝えちゃったし……どうなるかなあ??


 絶対……絶対、面白いことになること間違いなし!!


 僕はカティアへのご飯を持って行ってあげたいが、セヴィルとの話もあるようだし……亜空間収納にご飯入れて置いてからエディの部屋に行ってみた。


 今日は休暇日だから、自室に居るはず?



「エーディー!!」



 バーン、って扉を開け放つと……エディはお酒でも飲んでいたのか、ぶーっと吹き出しちゃった。



「…………なんだよ、フィー……」



 こっちはこっちで面白〜い!!


 とりあえず、さっきセヴィルとすれ違ったことを言えば、『ああ』と頷いてくれた。



「どうなるかな、どうなるかなあ??」

「神のお前が言うかー?」

「神だけど、わからないもーん」



 それは本当だ。


 神だからって、関係などの縁を見抜くことは出来ても……先読みは極力しないように神々の決まりがあるので出来ない。


 だから、アナ達の御名手(みなて)の儀式も……機会を見計らって、慎重に取り行った。だからこそ、ふたりは今結ばれたんだ。



「そう言うもんなのか?」

「そう言うもんなんだよ」

「……俺のもか?」

「さぁね?」



 実はすぐそばにいるとか。


 お互い想いあっているとかは言えない。


 まだエディは自覚したばっかりだし、セリカはずっとずっと抱えていたとは言え。


 僕が伝えたら意味がない。


 神の言葉とすれば良いだろうけど……御名手はそう言う方法で告げるのは良くない。


 カティアについては、本当に封印のためとかがあったから……仕方なくだったもんね?



「つーか、もし付き合うことになったとして……カティアの身体どーなんだ??」

「そこなんだよね?」



 クロノ兄様の治癒があっても、カティアの身体に直接的な変化があることはなかった。


 けど……カティアの気持ちが表に出ても、僕が施した再封印が働かなかったと言うことは……封印の綻びがあっても大丈夫だと言うこと。


 だから、身体はともかく、気持ちを通い合わせるのは大丈夫なはずだ。



「……ま、祝うか?」

「ちゃんと、ふたりが伝え合ったらね??」

「……覗きに行くか?」

「そーするぅ??」



 なので、こそこそ〜っとカティアの部屋に行き、音を消して扉を開けてみたんだけど……カティア達はただだんまりで俯いているだけだった。



(ずっとあのまま!?)




 どれだけうぶなの!? と思いっきり、ツッコミたかったし割り込むのを我慢したけどもぉ!!

次回は土曜日〜

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