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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十一章 異界の年の瀬
324/616

324.飲めない酒でも-②

お待たせ致しましたー

 貯蔵庫でもフルーツのコーナーに入れば、柑橘系だったりベリー系の甘酸っぱい匂いが鼻に届いた。



「ふゅふゅぅう!!」



 クラウは美味しい匂いに釣られて、食べにいきそうだったから僕は素早くキャッチしたよ?



「ダメだよ、クラウ? いい匂いだけど、今日必要なのは普通の果物じゃないから」

「ふゅぅ〜……」



 しゅん、と可愛く耳を畳んでもダメなものはダメ。


 フィーさんが探している間は、僕はクラウをぎゅっと抱っこしてました。



「これー? シュナス??」



 と言って、持ってきてくださったのはレモンよりは大きく、グレープフルーツよりは断然小さく。みかんくらいの大きさの黄色い皮の果実だった。



「これです! ゆずですね!!」



 ここの貯蔵庫に来た時に、ちらっと見かけただけだったがやっぱり間違っていなかった。



「あんまり美味しくはないんだけど」



 でも、存在しているし……皮も実も使える果物と教えれば、フィーさんは『ほー?』と感心してくださった。



「皮も風味付けに最適ですが、今日は果汁を使います」

「……一回だけかじったことあるけど……リモニくらい酸っぱいよ??」

「単体よりは、調味料とかと混ぜて使うことが多いんですよ」

「へー??」



 と言うことは、ポン酢とかの調味料もないかな??


 お醤油もファルミアさんとこのヴァスシードの名産らしいし……今度お鍋を提案してもいいかもしれないなあ。ピッツァでも、デザートピッツァが出来ないか試作してみるのもいいかも。


 とりあえず、厨房に戻ってホットワインに必要な他の材料と一緒に並べた。



 ゆず


 蜂蜜


 ロゼか赤ワイン


 お湯



 香辛料入りとか色々作り方はあるらしいが、手軽に出来る材料だとこの辺りがいい。


 まずは、ゆずの果汁搾りからだ。



レモン(リモニ)のように半分に割って、種を取ってから果汁を搾ります」



 皮も少し使うから、それは薄く削って細く切っておく。果汁と蜂蜜を混ぜ合わせて、そこにお湯を入れて溶かす。


 あとは、これにゆず皮を加え。最後にロゼぽい赤のワインをすこーし注げば!!



「「「おお!?」」」



 皆さんが驚くくらい、耐熱のガラスコップに入れたロゼがだんだんと赤みが強くなっていったのです!!


 たしか、酸化の反応がどーのこーのだったかな?? 科学者とかじゃないから、僕はあんまり詳しくないけど。



「……ふーん? あんまり酒精はないね??」



 フィーさんが早速味見してくださったので、多分飲んでいい許可をいただけそうだ!!



「ふゅゆぅ?」



 クラウは綺麗な色だから興味津々。


 これなら、多分クラウも飲んで大丈夫……なはず!!




「これは……」

「ほとんどポワゾンジュースですね??」



 マリウスさん達も大丈夫な反応をいただけたので!!


 せっかくだからと、食前のカクテルとして夕ご飯前に皆さんと飲むことにしました!!

次回は金曜日〜

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