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318.冬の風邪には-①

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆













 ブルーチーズの使い道に目処がついたところで。


 ケーキ以外にも、和菓子ぽいのとか色んな料理に使えたりはするんだけど。そこは料理人さん達の探究心を無駄にしたくないから、僕は敢えて言わないでおいた。


 マリウスさんもだけど、イシャールさん。そして……レストラーゼさんまで研究しちゃっているから、僕が口出ししたら意味ないと思う。


 それから、しょっちゅうではないけど……ブルーチーズのお料理が食卓に出るようになった。僕とかフィーさんは嬉しい限りだが、アナさんとかがだんだんと臭いが続くのが苦痛になってきたみたい。



「申し訳ありません……味がいいのはわかっているのですが」

「無理ないですよ」



 ブルーチーズをずっと口にして行くのは大変だもの。


 ただ、アナさんの顔が赤いなあ? って気づいて触らせてもらうと。



「!?」

「……カティアさん?」

「凄い熱です!!」

「え??」



 どうやら、体調を崩して余計にゴルゴンゾーラとかがキツく感じたのだろう。


 すぐに、エディオスさんがメイドさん達を呼んでアナさんを自室のベッドに寝かせることになりました。



「あんがとよ、カティア」



 エディオスさん曰く、アナさんは多少の体調不良だとお仕事しちゃうからとお兄さんであるエディオスさんの言葉も聞かないんだって。


 今は婚約者になったサイノスさんなら別かもしれないが、サイノスさんは今日簡単な遠征のお仕事でいないのです。


 帰って来るまで治っていなかったら、サイノスさんに盛大に看病していただくことになった。



「カティアは平気か?」



 セヴィルさんが心配そうに聞いてきたので、僕は首を横に振った。子供サイズとは言っても、この世界に来てまだ体調不良になったことはない。



「ま。僕やクラウの神力を循環させているから、ちょっとのことで具合が悪くなることはないよ?」



 と言うフィーさんのお墨付きもいただいたので……とりあえず、アナさんへ卵酒でも作ろうかな? とフィーさんと一緒に厨房に突撃!!



「日本酒があればいいんですが」

「ウルス米を使った酒だっけ??」

「あります??」

「うーん。ミーアんとこの献上品でありそうだけど」

「献上品……使っちゃダメですよね??」

「神王家になんだから、アナもそうなんだしいいよいいよ?? 一応、エディには言おうか??」



 なので、エディオスさんの執務室に行くと……想像以上の書類の山に圧倒されそうになりました!?



「あ? 酒??」



 僕が卵酒の説明を簡単にすると、書類の隙間からエディオスさんが不機嫌そうな声を上げた。



「酒精の部分は熱を通すので消えます。風邪にはもってこいの温かい飲み物なんです……」

「それに必要なのが、ポワゾン酒じゃダメなのか??」

「物凄い変な臭いと味になるので」

「……わーった。場所はフィーが知ってっから、好きに使え」

「ありがとうございます」

「礼は俺が言うべきだろ? アナのためなんだし」



 許可はいただけたので、フィーさんと保管庫へ!!

次回は月曜日〜

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