表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
315/616

315.また青いカッツの使い道-①

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆












 えー……ブルーチーズこと、ゴルゴンゾーラの使い道を調理場に提案させていただいたんですが。



(中層もだけど、下層でも取り合い合戦が起こっているみたい??)



 セリカさんやカイツ先生に聞いた情報だけどね??



「……俺、まだ食べてない……!!」



 今日も今日とて、魔術の授業を受けてしばらく経った時に。


 カイツ先生がぽろっと口にされたわけです。



「……青いカッツのお料理ですか??」

「…………そう。カティアちゃんが提案したんでしょ??」

「ええ。その情報はどこから??」

「俺も発生源はわかんないけど、あちこちで噂になっていたよ?」



 イシャールさん達が言いふらすことはないから……シェイリティーヌさんとかかな?? あの人ならあり得そう……。



「僕、城下町の事情は詳しくないですが。青いカッツってあるんですか??」

「あるなあ? やっぱり、保存の魔術を扱えない人間が多いから……放っておくと、あの青いカビが出てくるらしいし」

「なら、お手軽にクラッカーの上に載せてみるのも」

「…………生で??」

「マリウスさん達にも食べていただいたんですが、お酒に合いますよー?」

「へー??」



 どんな味なのか、やっぱり料理屋さんの息子さんだから気になるみたい??


 ご馳走してあげたいけど、今は授業中だから作れない。


 でも、授業が終わってからなら……と、僕は上層の厨房にカイツ先生を連れていった。中層だとイシャールさんの目が怖いからね?



「おや、カティアさん」



 マリウスさんにすぐに気づかれたので、僕らは挨拶しました。



「こんにちは、ちょっと厨房をお借りしたくて」

「構いませんが……そちらの方は?」

「カティア嬢の魔術指導を務めさせていただいています。カイツです」

「……なるほど」



 一瞬、マリウスさんの目が光った気がしたけど……気にしないでおこう。



「青いカッツの揚げ物を作らせてください」

「「カッツを揚げる??」」

「あと……里芋(ホロ芋)も」

「「え??」」



 マリウスさん達が面白い表情になっているけど。


 とりあえず、クラウをカイツ先生に預けてから……僕はマリウスさんと材料を集めることにした。



 タネ抜きのブラックオリーブぽいの。


 里芋。


 ゴルゴンゾーラ。


 塩胡椒。


 パン粉や衣に必要な基本的な材料。



 これらを使って、チーズコロッケ風にするんです!!



「ふゅゆぅ!?」



 さあ、作るぞと思っているとクラウが声を上げた。



「美味しいものを作る予感!!」



 フィーさんが登場したので、カイツさんは顔を青ざめたのでした。

次回は土曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ