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314.青いチーズケーキを-②

お待たせ致しましたー

 とりあえず、チーズケーキの生地を作って型に流していく作業をイシャールさん達にお願いして。


 焼くことで、さらに厨房内に充満していく臭いに料理人の皆さんが顔を渋くされちゃったけど……気にしてはいけない。


 焼けた後に、軽く冷却の魔術をかけたら……ナパージュっぽい液体を上の表面だけ塗って、乾いたらレモンの薄切りにピンクペッパーもどきを一ピースにふた粒載せて。



「出来ました!!」



 ちょっとだけ豪華なゴルゴンゾーラチーズケーキの完成だ!



「ふゅゆぅうう!!」



 クラウがワンホールのひとつにかぶりつきに行きそうだったから、慌ててシャルロッタさんがキャッチ!



「クラウちゃん、ダメよ? ベトベトになっちゃうわ」

「……ふゅう」



 シャルロッタさんに注意を受けたので、クラウはちっちゃいお耳をぱたんと折った。僕もダメだよー? と言えば、さらにしおしおとシャルロッタさんの腕の中で縮こまった。



「……とりあえず、切るぞ?」



 イシャールさんも早く試食したいのか、包丁を持ちながらうずうずしていた。なので、お願いすれば……スパスパ!? とあっという間に綺麗に切り終えてしまったのです。


 さすがは料理長さんだと納得。


 一ピースに切られたチーズケーキはナパージュの艶もあるから美しい。


 味見はクラウもだけど、僕やイシャールさん達も食べることに。まず、クラウにペッパーの注意だけしてから口に入れてあげれば。



「ふゅふゅぅううう!!」



 美味しいと言わんばかりに、金の翼をばたつかせてくれた。



「うんめ!?」

「甘いのに……塩気が。けど、どちらも喧嘩していない!?」

「こりゃ、酒欲しいなあ?」

「今はダメですよ? イシャール料理長??」

「……わーってる」



 お昼から、もとい、お仕事中にお酒はいけませんからね??


 僕も食べたけど、ピンクペッパーのアクセントがいい感じに作用している美味しいチーズケーキでした。


 これ、フィーさんもだけどエディオスさんにも教えたら、お酒欲しいとか言いそう。


 セヴィルさんも多分大丈夫だと思う。辛くはないけどね?


 その後、料理人の皆さんもおそるおそる食べてくださったら……おかわり合戦が始まってしまった。取っ組み合いになりかけたとこは、イシャールさんの容赦のないゲンコツが飛んだけども。



「美味しそうなもの食べているねぇ?」



 ちょっとしたら、何故かラディンさんに変身したレストラーゼさんがやってきた。こっそり聞くと、僕が提案したチーズケーキを教わりたくて探していたみたい。


 ギリギリ一個、残っていたチーズケーキを食べていただくと……レシピの詳細を分析し出してしまった。


 おそるべし、チーズの魔力!!

次回は水曜日〜

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