308.ゴルゴンゾーラペンネ-①
お待たせ致しましたー
◆◇◆
クアトロフォルマッジは大成功に終わった。
最後には、エディオスさんとサイノスさんがギャーギャー取り合いになるくらい……。それはセヴィルさんとフィーさんにお叱りを受けて落ち着いたけれど。
「はぁ〜……満足」
「ふゅぅ〜!!」
僕とクラウもたっぷり食べたので、お腹を軽くさすった。クラウは例の結晶を食べて結構経つが、まだまだ大食らい。ふたりで三枚を分け合ったくらいだもの。
(……ブルーチーズ……ゴルゴンゾーラはパスタにも合うんだよね?)
ただ、僕だと……蒼の世界にいた頃はピッツァメインの仕事だったから、あんまり詳しくないんだよねぇ?
食べてみたいんだけど!!
「カティア? どうした??」
ゴルゴンゾーラパスタを食べたいと考えていたら、セヴィルさんが声をかけてきた。これは言うっきゃないかな??
「青いカッツの使い道を考えていたんです」
「……まだあるのか??」
「「マジ!!?」」
エディオスさんとサイノスさんまで反応しちゃったから、ちゃんとパスタのことは伝えよう。
「ペン先みたいな麺を使って、青いカッツとクリームのソースを絡めちゃうんです」
ああ……思い出したら、ヨダレ出ちゃいそう。
今はおやつだったから、それは出来て夕ご飯だろうけど。ブルーチーズの美味しさを知ったメンバーは、セヴィルさんも考え込むくらい……僕に視線を集めてきたのでした。
「カティア〜? 作れる〜??」
「……大雑把になっちゃうかもですけど」
「麺料理なら、マリウスに相談しちゃえばいいよ!」
と、フィーさんが言っちゃうから……夕ご飯のメインはゴルゴンゾーラペンネに決定となってしまった。
「……青いカッツの、麺料理……ですか?」
しかし、マリウスさんに提案しても……やっぱり、今日ブルーチーズの使い方を教えたばかりなので、当然うなってしまった。
ライガーさんも一緒に聞いてくれていたけど、同じ感じでした。
「……カティアちゃん。ピッツァの時みたいに甘くするの?」
「いいえ? 生クリームでまろやかにする感じです」
「カッツは、他には??」
「うーん……なんとなく覚えているのは、普通のカッツですね??」
ほんと、曖昧にしか覚えていなくて申し訳ない。
しかし、エディオスさん達が食べたいと言うからには、妥協は致しませんとも!!
「……なるほど」
僕が口にした情報をもとに、マリウスさんはテキパキと動いて調理していく。ペンネぽいパスタが見えた時はテンションが上がってきた!! あれを今から試食出来ると思うとワクワクしちゃう!!
「ふわわ〜……!!」
「ふゅぅ!!」
ブルーチーズと生クリームが合わさる良い香りがしてきた。クラウもヨダレが出てきたから、ハンカチでささっと拭いてあげました。
器に盛り付けられたゴルゴンゾーラのペンネは、完成形と言いたいくらいに輝いて見えた。
次回は土曜日〜




