表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
291/616

291.黑の初雪

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆










「ゆーきやこんこん! あられやこんこん!」

「ふゅゆ! ふゅゆぅ!! ふ、ゆ、ゆぅうう!!」



 あっという間に冬です。


 冬が到来しました!!


 寒くなってきたなぁとは思っていたけど、まさか起きたら寒さが増してきたなあ……と感じたのはまだ良い。


 カーテンを開けたら、雪が降っていた。降っていたと言うか『落ちていた』!?


 雪がキューブ状になってて、僕の頭くらいの大きさで落ちてきていたのだ。落ちた雪は柔らかいのか崩れて積もっていくだけ……。びっくりして、日本の童謡を歌うくらい現実逃避しちゃいますとも!!



「雪だよね〜?」

「ふゅぅ?」

「クラウは初めてだもんね〜?」

「ふゅゆ!」

「僕もこう言うのは初めてだよ……へぷち!」



 寒くなったから、上着とか着なくちゃ!


 前もって、コロネさんとかに冬服を用意していただいててよかった。ドレスとかはわかんないけど、いつも通りのチュニックみたいなのに……モコモコフリースみたいな?


 クラウにも、コロネさんがハンドメイドで作ってくださった服があるので着せてあげる。赤いから、なんだかサンタさんに見えるなあ?



「ふゅぅ!」

「朝ご飯食べに行こうか?」

「ふゅ!」



 いちにご飯、ににご飯? なクラウだから、断ることだなんてない。


 ふたりで食堂に向かうと、角を曲がった時に見覚えのある人と遭遇出来た。



「よぉ?」

「サイノスさん!」

「ふゅゆううう!!」



 神域以降会えていなかった、サイノスさんと会えたんです! クラウは嬉しいのか抱きつきに行ったんだけど……。



「あ、待て!」

「ぶゅゆゆぅうう!?」



 ピトッと触った直後、クラウは何か異常を感じたのかすぐに離れた。どうしたんだろう??



「あ〜、今まで雪かきしてたんだよ。だから、多少乾かしたが服が濡れまくってんだ」

「お、お疲れ様です」

「今日からしばらく外出んなよ? 初雪からひと月はやべーくらいに降るからな?」

「ひょぇ〜〜!!?」

「ぶゅぅううう!!」



 あのどか雪がひと月以上も降り続けるの!!?


 異世界天気循環は、ある意味はちゃめちゃなんですなあ?



(けど、寒い時にはあったかくてボリューミーなものが食べたくなるだろうし??)



 エディオスさんに許可をもらって、パンツェロッティかシカゴ風ピッツァを作ろうかなあ??



「俺もやるから作ってくれ!!」

「ぴ!?」



 朝ご飯の後に提案すると、エディオスさんはテーブルから乗り出す勢いで僕に頼んできた。



「そーだねー? エディは神王でもまだまだ若手だから、足腰鍛えたるのに雪かきはいい運動になるんだもん?」



 と、補足説明はフィーさんがしてくださいました。



「わかりました。どっちにします??」

「パンツェロッティ!!」

「シカゴ!!」

「「なんでだよ!!?」」



 サイノスさんがパンツェロッティ。


 エディオスさんはシカゴ風。


 意見が割れて、距離があるのに火花が走るのが見えた気がした。



「食べ応えあんだろ!?」

「だが、手軽に食いたい!!」

「……落ち着け」

「「で!?」」



 騒ぐおふたりにセヴィルさんが魔術か何かで軽く? 攻撃をされた。鈍痛くらいだからか怪我はしてないけど。



「作るのはカティアだ。手間を増やそうとするな」

「「……へーい」」

「んー……じゃあ、揚げたてを用意しますのでパンツェロッティにさせてください!!」

「「頼んだ!!」」



 と言うわけで、お昼ご飯……と言うよりもおやつに作ることになりました。

次回は木曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ