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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第九章 想う相手に向けて
287/616

287.ここでの独り言-②(???視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(???視点)









 あちゅい……あちゅい……!?


 けど、でも……美味しい!!


 カティアが作ってくれた『オチャヅケ』って、スープみたいなお料理。


 舌でスープを舐めると、すっごくすっごく熱かった!!


 だから、カティアがスプーンですくってふーふーしてから、ボクの口に入れてくれたよ?



「はい、あーん?」

「ふぁー(あーん)」



 ゆっくり口に入れてくれると……おさかなって言う部分と、ウルスマイ……って白い粒の柔らかさ。


 それに、何だかしょっぱい。作っているとこは見ていたのに……味はほとんど加えていなかった。


 だけど、しょっぱくて……ウルスマイがちょっと甘くて、スープがふんわり……いい匂いがして。


 思わず、もぐもぐしちゃう。


 ちょっとシャキシャキするおやさいも美味しい!!



「美味しい??」

「ふゅゆぅううう!!(美味しいよー!!)」



 まだ一緒に話せないから、鳴き声と体で表現することにした。抱きつきに行くと、ヨシヨシと頭を撫でてくれた。



(カティア、すきー!!)




 撫で撫でしてもらいたくて、ボクはぎゅっと抱きつく。カティアはボクが抱きつくとよく頭を撫でてくれる。ボクが今は小さいからだろうけど。



「よしよし。もっと食べる?」

「ふゅ!(お代わり!)」



 今日のごはんはボクがいつものように食べると濡れやすいからって、カティアが一回一回食べさせてくれることになった。


 お茶、ウルスマイ、おさかな……それらが一緒になるとすっごく美味しい!!


 あっと言う間になくなると……ボクはけきゅっと口からゲップが出た。



「はい、ごちそうさま?」

「ふゅ!(あーい!)」




 まだ本当はお腹いっぱいじゃないけど……カティアのご飯を食べるようになってきたのもあるけど……フィルザス様が持ってきてくれた、あの甘くて美味しい石もたくさん食べるようになったお陰で、最近はごはんをたくさん食べるのが減った。


 ボクに必要な神力を補充するのに……カティアに迷惑をかけちゃいけないもの。


 カティアはカティアで、セヴィルのために今は頑張ってプレゼントっていうのを作っている。


 その邪魔だけは、流石にしたくないからね??



「……余程気に入ったようだな?」



 後ろから聞こえたのは、セヴィル。


 会った時とか、カティアを助けに行く時とかで知ったけど……あんまり笑わないのに、優しい人だと思う。


 ボクはカティアの守護獣だからか、あんまり怒ってこない。今も、ボクを撫で撫でしてくれた。冷たいように見えるのに、とってもあったかかった。



「ふゅぅ!(セヴィル〜!)」



 飛びつきに行くと、セヴィルはちょっと驚いていたけど……ボクを抱っこしてくれた。

次回は土曜日〜

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