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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第九章 想う相手に向けて
269/616

269.作るものを決めよう

お待たせ致しましたー

 どんなアクセサリーにしようにも、僕は料理はともかく……手芸はあんまりやって来なかった。


 編み物とかも、針がきゅぃきゅぃって音が鳴るんだもの。だから、彫金だなんて……初めてだから、何していいのかちんぷんかん!!



「フィーさん! ご指導のほどよろしくお願いします!!」

「んふふ!! いいよー!!」



 だから、提案してくれたこの美少年神様に教えを請うしかありませんとも!!


 とりあえず、フィーさんが魔術で色々道具を机の上に出してくれました。


 僕なんかでも、蒼の世界で見た事があるようなのもいくつかあった。



「布? が多いですね??」

「一番時間がかかるのは『研磨』だからね??」

「けんま……磨くんですよね??」

「魔術が扱えればちょっと楽だけど、君はまだまだだからね? だからこういう布とかで、地道に磨いていくんだよ」

「この布達で??」

「そうそう」



 たしかに、短時間で出来ないかつ、手の込んだプレゼントが出来るかもしれない。道具をフィーさんが出してくださったんだから、僕でも出来るかも。


 とりあえず、採集してきた神力の結晶を机の空いてるスペースに並べた。



「何作りましょう?」

「耳飾り、ペンダント系、ブローチ。……と言うか、あの子あんまり着飾らないからなあ?」

「えっと……お出かけの時もそうですね?」

「せっかくのカティアとの逢引でも? まあ、ユティ達が居た時は色々付けさせたけどね?」

「…………あんまり、普段使いで迷惑にならないような」

「君からの贈り物を無碍にしないでしょ?」

「あう……」



 た、たしかに……告白はされましたけど!?


 僕は保留にしちゃいましたけど!!?


 でも、嫌な気分にはならないから、こんな事してるのかな??



「んー…………せっかくだから、耳飾りしちゃえば??」

「ほえ??」

「この結晶の色もあの子の目と似てるし……両方じゃなくって、片方だけにすれば。ワンポイントって言うんだっけ? レイ兄様とかもたまにしてるから、セヴィルにも似合うと思うよ??」

「なるほど……」



 両方じゃなくて、敢えて片耳。


 すごく……すごくカッコいいかもしれない!!


 僕はすぐにそれに賛成をした。


 だから、結晶の大きさを重過ぎず軽過ぎないものをひとつ選んで、フィーさんに教わりながら布で綺麗に磨くことになった。



「ふゅゆぅ?」



 ちなみに、クラウは別口でフィーさんが持ってきた自分の体よりもずっと大きい結晶を食べるのに、部屋の隅でガジガジしていた。


 そして、一時間後くらいには全部食べ終えちゃってたんだよぉおおおお!?

次回は月曜日〜

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